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芸術家の魂

2016年 09月30日 17:28 (金)


サルゴ先生には二人の息子がいる。


一人はよく一緒にNgayahで演奏するWくん。
グンデルはもちろんめちゃめちゃ上手くて、サルゴ先生は常日頃

「ワシの全てをあいつに託す。」

と言っている。
(練習が足りん!!といつも愚痴ってはいるが・・・)



もう一人はKくん。
私がサルゴ先生のもとでグンデルを習い始めて10ヶ月くらいになるが、その間一度もKくんがグンデルを弾いているところを見た事がなく、この前のポトンギギでのNgayahで初めて見た。

※もちろんKくんもグンデルは上手。


で、サルゴ先生いわく、Kくんはワヤン(影絵人形)を作る才能もあるんだそう。

でもそんな姿も一度も見たことはなく、サルゴ先生は
「まったくいつになったら真剣にやるつもりなんだか・・・」
なんてこれまた愚痴っていた。


その時私は、

「Kくんもまだ若いし、結婚もしていないし、そのうち結婚して子供でもできたら必要にかられてやり始めるんじゃないんですか~?」

なんて当たり障りのない様に返事をしたら、


「違う!そうじゃない、それじゃダメなんだ!!」
と語尾を強めるサルゴ先生。


ハッとした。

「この人は心底“スニマン”なんだ・・・」
と。


スニマンとは、インドネシア語で芸術家の意味。
サルゴ先生は私とは全く逆の発想だった。

つまり、何かの必要にかられてやり始めるのでは意味がない。
自分の心の中から湧き上がる情熱を持って行わなければならない。
それが本物なら、おのずと結果がついてきて、そのうち自然と家族を養っていけるようになる。

とサルゴ先生は言いたかったのだと思う。


サルゴ先生の「違う!!」という言葉をきいて、「まいったな~」と何も言えなくなってしまった。


サルゴ先生は、物心ついたときからグンデル一本で人生を渡ってきた人。
心構えが違う。
その心意気を息子達にも伝えていきたいんだろうなぁ。



サルゴ先生は常日頃、

「もし生徒がだれも来なくなって、お金が入ってこなくなっても構わない。スニマンとはそういうものだ。」

と言っている。
もちろん、生活するのに最低限のお金は必要だと思うが、常にそれくらいの心持でいるということなのだろう。

二人の息子達も、サルゴ先生のそんな姿をみて育ってきており、二人がサルゴ先生のことを尊敬しているのはもの凄く伝わってくる。




きっと受け継がれていくだろう。




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今日の合同練習 @SUKAWATI

2016年 09月27日 17:29 (火)


今回のスカワティでの稽古はいつになく浮かれていた。


なぜなら・・・



ラディタ先生も一緒だったから~



いつかこんな日がくるのでは!と思っていた、この共演。
以前、サルゴ先生とラディタ先生と合同で練習したことはあったけど、それは私がサルゴ先生のもとで習う前のお話。
サルゴ先生との練習を開始してから何度かラディタ先生も誘っていたけど、なかなかタイミングが合わなかった。
(子供達が毎日練習に来るし)

で、どうして今回一緒に行けることになったかというと、この日は「マニス・クニンガン」。
マニス・クニンガンということは、恒例?のタマンプレ寺院のオダラン!!
今回も寺院でのNgayah(奉納演奏)に誘ってもらっていて、その話をラディタ先生にしたところ、「僕も行きたい」となり、じゃあ、サルゴ先生に聞いてみるね~、と。

「サルゴ先生、今度のNgayahにBli Tut(ラディタ先生のこと)も一緒に行きたいそうですが、いいですか?」

「なに、クトゥットが!?そんなの・・・いいに決まってるだろ!!!」(笑顔)

ということで、実現。

Horeeeeee~やった~


サルゴ先生とは以前より、
「まったくクトゥットは全然ここに顔を出さん。全くあいつは・・・」
などど言っており、(ラディタ先生は昔サルゴ先生にグンデルを習っていた)
「いや、本当に忙しいんですよー。」
なんて話をしており、今回ラディタ先生が来ることが決まって嬉しそう。
(弟子が訪ねてくることがたいそう嬉しい様子)


そして、今回はラディタ先生と仲良くしているTちゃん(大学でアンクルンを習っている)も一緒ということで、3人でわいわいしながらサルゴ家へ。



マニス・クニンガンということで、先客あり。
※バリのお盆であるガルンガン、クニンガンの次の日はマニス・ガルンガン、クニンガンといい、親戚や親しい人の家を訪ねる習慣がある。


お客さんが帰ったあと、まずはゆっくり・・・とお茶をしているところに、またもや来客。
バリの正装をした若者3人組で、よく見たら以前サムアンティガ寺院で一緒に演奏をしたEさんとNくん、初めましてだがSNSで既に友達のPさんだった。

「おぉ、よく来たな。Lotusyaすまんがちょっと待っててくれ。」

とグンデルを囲むサルゴ先生と若者3人。
当然、次々と演奏を始める。


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サルゴ先生、凄く嬉しそう



Krepetanだったかな? Pさんが「この曲自信ない」とのことで演奏を交代。

以前、サムアンティガの時も思ったが、Eさんの演奏はかなり激しい。
サルゴ先生も、「あいつはワシを落とし穴にでも落とすつもりか!!」なんて言っていた。
とにかくGelombang(強弱の波)が激しい。
が、嫌いじゃない。

「こいつは上手いぞー。」
とラディタ先生も呼ばれ、みんなでわいわい演奏合戦
こういうの楽しいよな~


途中サルゴ先生が、
「今はお前の稽古じかんだからな!ルンダーやるぞ!!」
なんて気を使ってくれ、
Eさんも「えー、そうだったの!?ごめんー!!」
なんて言われたけど、
たまにこうしてグンデル弾きが集まってわいわい演奏するのは大好きなので、ルンダーは後においておいてひたすらみんなで演奏合戦。


あっという間に2時間経過~
いやー、楽しかった!!
この後はNgayahだったので、いい準備運動になってよかった。


そしてそして、この後のタマンプレ寺院でのNgayahは更にスペシャルゲストが参加
このときの演奏のことはまたそのうち書きます~



今日の練習曲【Tabuh Telu続き】@DENPASAR

2016年 09月24日 16:39 (土)


今週もバテルの曲、Tabuh Teluの続き。
プゲチェは家でなんとか覚えてきたけど、やっぱりアンセルをかけるタイミングがいまいち分からない。
実際にはクンダンがその合図を出してくれるので、もっと簡単だとは言うけれど、一応クンダンなしでもそのタイミングは知っておいたほうがいいので。

ラディタ先生も時々「ん?」となったりしていて、時折カセットテープを聴きながらタイミングを覚える。


この『Tabuh Telu』のTelu(トゥルー)とはバリ語で「3」を表す。
※Tabuhは曲という意味

以前、リンディックでもTabuh Teluという名の曲を習ったことがあり、「どうして1と2を飛ばしていきなり3なのかな?」なんて思っていたんだけど、実は1も2もあるらしい。

1=Sik(シッ)
2=Dua(ドゥオ)

だけど、1は「Tabuh Sik」とは言わずに「Tabuh Pisang?」(スペルは違うかも・・・)というのだとか。(確か)

その後、「Tabuh Telu(3)」「Tabuh Pat(4)」と続いて、5はなくて「Tabuh Nem(6)」「Tabuh Kutus(8)」となる。

これ何の数??と不思議だったんだけど、実はゴングの間にクンプル(ゴングのミニ)を何回鳴らすかを表しているらしい。(確か)


そ、そうだったのか~。
長年の謎が解けたー。


なので、「Tabuh Telu」と呼ばれる曲は、曲の中で必ず

「ゴーーーーン」ゴング→「コン・コン・コン」クンプル→「ゴーーーーーン」ゴング

というのが繰り広げられる。


早くゴングと合わせて演奏してみたいなぁ。



それにしても、このTabuh Teluという曲、プゲチェが凄くきれいな曲だなぁ。
※プガワは高速コテカンでまだメロディーを感じられるまでに至らない。

ラディタ先生とも、「儀式演奏にぴったりだね!」なんて話していて、そのうちウパチャラでも演奏できたらいいな。




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今週のプレゴンガン練習【Godeg Miring】

2016年 09月21日 17:27 (水)


今週はマンアユさんの都合がつかなかったので、ラディタ先生とKさんの3人稽古。
で、甥っ子のM君がガンサで参加~


Selisirがかなり長丁場となっていて、プガワのPart-2がまだ終わっていないんだけど流石にもう飽きてきただろうということで、今回は新しい曲を挟むことに。


『Godeg Miring(ゴデッ・ミリン)』


さほど難しくない曲なんだそう。
と言っても、私は初めて聞く曲なのでメロディーがなかなか頭に入ってこず一人苦戦


ラディタ先生は「チェーゲーテー」を連発。


※チェーゲーテー(CGT)とは・・・
Cenik:子供
Gai:仕事
To:それ

で、「それ子供の仕事だよ」=「超簡単だよー」っていう意味のバリ語。
最近、よく連発される。



全然「チェーゲーテー」じゃないよ・・・
フレーズは簡単だとしても、曲の移行部やアンセル・ウンチャップのかけかたが全然分からない。

そもそも先生が一人しかいないので、私に一通りグンデル・ランバットの旋律を教えたら、次にガンサのコテカンを教えるのでその間放置でメロディーを忘れ、その後、クンダンに合わせてウンチャップかけてね!なんて言われてもお手本にする人がいないのでさっぱり分からない・・・


やっぱり先生が一人ってかなり無理があるよな~。
子供の頃からガムランを聞き続けてきたバリの子供なら直ぐに出来るんだろうけど。

途中からラディタ先生のお兄さんがガンサ指導として参加してくれて、ラディタ先生がグンデル・ランバットに戻ってきてくれてようやくちょっとだけメロディーが入ってきた。


で、いくら簡単だとはいえ一気に最後まで通すのもかなり無理があると思う・・・
もうほぼ全部忘れたよ・・・


プレゴンガンは気持ち的に全く急いでいないので、もっとゆっくりと一歩ずつ前に進みたいという切実な希望。
って、私の努力が足りないだけか。



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ウパチャラでの演奏 ~Part-27~ 

2016年 09月19日 16:59 (月)


この日は日曜日だったので、スカワティでの稽古が終わってすぐKさんの車に乗り込んでウブドのプリアタンへ。

今回の演奏の依頼者はSさん。
以前サルゴ先生の息子のW君の結婚式で一緒に演奏をしたことのある方。
(もの凄くグンデルお上手)


会場へ着いてみると沢山の人でもの凄い熱気。


事前にサルゴ先生からも聞いていたが、この日の演奏は47人のポトンギギ(歯削りの儀式)での演奏。
こうして合同で歯削りの儀式をすることをムタター・ムセー(だったかな?)と言うらしい。
Metatahはバリ語で歯削りの儀式のことを意味する。

47人って!?
と思ったが、この日はよっぽど歯削りに適した日だったのだろう。
親戚の女の子もポトンギギだといっていたし、この隣のバンジャールでもこの合同ポトンギギが行われていたらしく、この日バリ中で100人近くの歯が削られたのでは!?なんて妄想。


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みなさん、準備に大忙し



そのうち、マンクーさん(お坊さん)が私達の演奏するグンデルを清めにきて、準備完了。

今回はSさんの希望で、サルゴ先生のグンデルを持ち込み。
これはいい音に巡り合えるな!と期待も高まる。



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演奏者は7人いたので、順番にグンデルを演奏していく。
サルゴ先生を筆頭として、前回サムアンティガでワヤンを演じていたダランのSさん、依頼者のSさん、Kさん、サルゴ先生の息子のW君、そして珍しく次男のK君の姿も。
Kくんがグンデルを弾く姿を見るのは私は初めて!!


歯削りは8人一気に行われるとのことで、6クールで終わる計算だけど、それでも3時間近くはかかるらしい。

Sekar Sungsan,Sekar Ginotan,Sulendro,Merak Ngelo,Sekar Madu,Rundah,Bima Kroda,Tulang Lindung・・・

と手持ちの曲を次々と演奏していくんだけど、まぁ、3時間って結構長い。
さっき弾いた曲も人変えて~、なんて感じで和気あいあい。




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歯削りの様子



途中間違えたりしてもご愛嬌。
多分、演奏者しか気付かない。
(人が多くてガヤガヤしてるし)
ってことで、けっこうみんな間違えても笑い飛ばす感じで楽しい
(サルゴ先生は一人「なにー!?」ってなってたけど。)


いよいよ最後の6クール目になった時に、「Lotusyaもプマデで弾いたら?」と言われて最後だし、よし!!と気合をいれてプマデへ。


曲はSekar Ginotan!!

儀式演奏だしゆったり弾かなきゃってのは分かっていたけど、せっかくのプマデだし、
と最初から結構せめ気味でサルゴ先生を誘ってみたら、「こいつ!!」って顔されて、ニヤリと笑って誘いに乗ってきてくれた
ので、最後までノリノリで演奏~


「次はKejojorな。」
というのをお断りして、Partha Wijaya。
(Kejojor苦手だから。)


「いいか、テンポ気をつけろよ!スローな!!」

と言われたので、やっぱり儀式演奏はゆっくりじゃなきゃだなー、と思いゆっくりの心積もりでいたら、最初からもの凄いスピードで弾き始めるサルゴ先生。

もしかして「スロー」の意味を勘違いしているんじゃないだろうか・・・
とちょっと心配になってしまった。
(このスピードはスローとは言わんよ。)


この辺りでポトンギギも終わり、儀式を受けた子達が会場を後に。
一人の女の子にウインクをされたけど、もの凄い速さのPartha Wijaya中だったので、笑顔を返す余裕なし。
(引きつった苦笑いだったと思う。)


こんな時マォクジット(バリ人特有の眉毛だけを揚げる挨拶)が出来るといいな~なんて思うんだけど、難しくてまだ出来ない。
(眉毛の周りの筋肉を鍛えなければ!)



そのままもの凄い速さのTabuh Gariにて演奏終了~。


相手はサルゴ先生だったし、サルゴ先生のグンデルに最強のマダスパングルだったし、ということもあって、結構RASAのある演奏になったかな、と思う。

極まれに演奏が上手くいったときに貰える「おまえはバリ人か!」というつっこみも貰えたし。




とにかく楽しい儀式演奏~
こんな日は演奏後のご飯も一段と美味しい!!





**********



儀式の様子をちらっとご紹介~。




ただ今大苦戦中のスカワティの「Rundah」。
みんな楽しそうに弾いているなぁ。





今日の練習曲【Rundah続き】@SUKAWATI

2016年 09月17日 17:38 (土)


この日も定番のSekar Maduからの稽古。
Sekar Madu、ちょっとだけ前に進んできたかな?
間違いが少なくなってきて嬉しい。


この後は、Ombak ombakにSekar Jepunを合わせたあとは・・・

Rundah続き。

この曲、ゆーったりしていて覚えにくい上に、同じフレーズを繰り返すことなくずーっと違うフレーズが続くので、全く頭に入らない。

全体で6分程度の曲なんだけど、以前ウパチャラで録画した動画をみてみると、4分半まで延々と違うフレーズが続く。
こんな曲は今までなかったので、本当に大苦戦
(多くの曲は、いくつかのフレーズを繰り返して曲が成り立っている。)

前回習ったのはほんの1分程度のメロディーで、今回も1分程度。
1回の稽古で覚えられるのはそれが限度。

一体どれくらいかかるんだろう・・・
と気が遠くなっていたら、最後の録画タイムで全フレーズを演奏してくれたサルゴ先生。

「宿題な」

とのことだが、恐らくサルゴ先生もこのルンダー続きに飽きてきたのだと思う。


てことで、今週は自宅でルンダー漬け・・・
がんばろう。



***********





今日はクニンガン~
バリ島の送り盆。
10日間この世に滞在したご先祖さまがあの世に帰っていく日。

私は仕事なので、お家でお祈り。


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早朝から大雨。
なんだか、最近雨続きで雨季のよう。
今年は乾季に入るのも遅かったし、おかしな天候だな・・・


クニンガンのお祈りは絶対に午前中でなければならないので、
(午前中のうちにご先祖さまが帰ってしまう)
雨があがってから慌ててお祈り。

ご先祖さま、また半年後に~




今日の練習曲【Tabu Telu】@DENPASAR(2週分)

2016年 09月15日 17:30 (木)


※ちょっとブログを書くのが追いつかないので、2週分一気にお届けします。




今日からいよいよバテルの曲の練習!!



まずはもう一度ちらっとバテルの説明から。
バテルとは、通常は4台で演奏するグンデルに両面太鼓のクンダンやリズムとりのカジャール、シンバルのチェンチェンといった鳴り物を加えて演奏すること。
夜に行われるワヤン・マラム(影絵芝居)の物語が通常のマハバラタではなく、ラマヤナの場合はこのバテル形式にての演奏となる。

もちろん、単独で寺院などでのNgayah(奉納演奏)に使ってもOK。


ラディタ先生はバテルの曲のレパートリーもかなり持っている。(らしい)
というのも、高校生の頃からワヤン・ラマヤナの演奏をあちこちのホテルで行ってきていたから。
その時のメンバーというのが、今は亡きカユマスの巨匠コノラン先生。
と、私が時々ブログで書いているグンデルめちゃうまおじさま。(いまだお名前分からず)
※ちなみに6時、12時、18時にバリ中で流れるMerak Ngeloの曲を弾いているのが、このめちゃうまおじさま。

という、もんの凄いメンバー。


ダランさんは英語で観光客相手にワヤンを演じていた方(こちらもお名前分からず)で、Grand Hyattや昔のバリ・コレクションなどあちこちで、このメンバーでワヤン・ラマヤナを演じていたらしい。

なので筋金入りのバテル経験者。


今回教えてもらう曲は「Tabu Telu」。
以前教えてもらった「Sita Manggali」とともに、ラマヤナのオープニングで使われる曲らしい。


最初からもの凄いスピードの曲。
手が全然ついていかない・・・

ラディタ先生も久しぶりに弾くらしく、「忘れたー」といって時折カセットテープ!?を再生。
このカセットテープ、何と13年前にグンデルメチャウマおじさまと録音したものだとか。
13年前でカセットテープ??と思われるかもだが、実はバリでは現在でもカセットテープが活躍していたりする。
街中のCD屋さんでも普通に売られているし、お年よりはCDやMP3の扱いは難しかったりするのでいまだカセットテープを愛用している方も大勢いる。

といっても、13年前の録音がちゃんと再生されたのは幸運なこと。
音はかなりくぐもっており、もの凄い早さで演奏されているので、一瞬リンディックかと聞き間違うほど。
それを聞きながら、「あぁ、ここはこのフレーズ2回だった。」とか「アンセルはここか。」とか、確認するラディタ先生。

※アンセルとは、通常のメロディのパターンを崩して一瞬止めること。


特にアンセルのかける位置は、通常のバテルならクンダンがその合図を出すので、グンデル弾きはいちいち覚えていない。
なので、人に教えるのは凄く大変なんだとか。


私も教えられたはいいが、いまいちアンセルのかけるタイミングがつかめない・・・


と、こうして2週にわたりこの曲を教わったがいいが、やっぱりアンセルの位置がいまだつかめないので、あともう1週は練習が必要だなー。



******




この日は練習の後に一人のバリ人がラディタ先生のもとを尋ねてきた。
バンジャールの子?それとも友達??と思っていたが、どうやらラディタ先生のノコギリ演奏の映像を観て感銘を受けて突然訪ねてきたらしい!?

クタから来たというその男の子。
歳は20歳、ガムランを趣味としている。


私はちょうどその時ラディタ家にホームステイ中だったKちゃんと
「ベトナム料理を世界3大料理にするべきだ!!」
とか熱く語っていたんだけど、
そんな横で「最近のクレアシはどうのこうの」だとか、「だからガムランがどうのこうの」とか熱く語っているバリ人男子。

こうして年齢とか関係なく、友達かどうかとか関係なく、突然訪ねてきて熱くガムラン談義を始めるところがいかにもバリ人だなー。

なんてことをKちゃんと笑いながら話しつつ、この日の稽古は終了。




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タバナンの夜

2016年 09月13日 17:39 (火)


「今週の土曜日に、タバナンでペンタスがあるんだけど、一緒に行く?」
とラディタ先生に誘われて、面白そうだったので
「行きたい~
と言ったはいいけど、タバナンに縁もゆかりもないのだけれど、突然知らないところのペンタスを観に行っても大丈夫なのかな?と思い聞いてみると、

お客さんの案内でラディタ先生の運転でタバナンに送ることになっているのだけど、運転に自信がないらしく、何かあった時のための運転の交代要員が欲しいということで、先方の許しも得ているとのこと。

まぁ、そういう事情なのなら大丈夫かな、と思いついていくことに。
お客さんの情報は避けるけど、え・・・と、その方は私の憧れで尊敬するお方じゃないですか。
すっごく楽しみ!!
ということでうきうきで土曜日にタバナンへ出発~


夕方にデンパサールを出発し、タバナンに着いた時は既にあたりは真っ暗。
そんな真っ暗な中、とあるお宅に大勢の人が集まっていた。
どうやら、タバナンのとあるサンガールの創立記念のための舞台の様子。
思い切り部外者でついてきただけなんだけど、勧められるままにご飯を食べる。

こちらのサンガールは多くの外国人も受け入れているようで、何人かの欧米人や日本人のメンバーの姿も!!
これはペンタスがますます楽しみだ~

ご飯も食べて、お茶まで頂いて、いよいよペンタスタイム~


まずは大勢でのブレガンジュール!!

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よく道路を歩きながらガムランを演奏しているあれ。
サンガールのメンバー若いな~、みんな楽しそうだな~、花持ちの女の子超可愛いな


お次はなんと、日本人女性による!?トペンダンス(仮面舞踊)!!
えぇぇ!!凄すぎるでしょ~。
女性が踊るトペンダンスって初めて見たけど、トペンは男女関係ないみたい。
習ったばっかりだと聞いていたけど、凄く格好良かった!!


続いて、ちびっこバロン~
尻尾のついていない、一人で踊るバロンダンス。
(なんていうバロンか教えてもらったけど、忘れた・・・)

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あぁぁ、何て可愛いんだー!!
(私は大のバロン好き)


更にトペンダンスがあった後は、2チームによるグンデルの演奏。
どちらも初めて聞く曲だったけど、タバナンの曲かな?
そういえば2年前にサルゴ先生とPKBの子供グンデル大会を一緒にみていた時に、サルゴ先生は「タバナンがよかった」って言っていたな~。
こうした人前での演奏の機会があればあるほど演奏者として成長していくんだろうな。


それから更に・・・

外国人女性(チェコの方だったかな?)がグンデルのバテルに合わせてレボンを唄う。
ついアメリカ人のMさんを思い出して、逢いたくてしょうがなくなってしまった。
(Mさんはレボンを唄うのが大好き。みんなで撮ったPVもある。)


そして更に更に・・・



外国人女性によるワヤン!!
しかも2本仕立て。

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もちろん儀式用のワヤンと違ってかなり短くしてあるバージョンだが、それでも外国人女性がダランとしてワヤンを演じている姿を見るのは初めてで、もうただただ関心してしまう。
グンデルの演奏はバリ人の熟練者のようで、ところどころデンパサールと同じスタイルも出てきて、凄く参考になった。


それから、日本人奏者によるグンデル演奏!!
曲はSekar Ginotanタバナンスタイル。
すっごく楽しそうに演奏するから、こっちまで楽しくなってきた
終わった後は拍手喝采!!



この時点で、夜の11時くらいになっていたかな?
ここまででもかなりの内容で、これで終わりかな~なんて思っていたら、何とこれから更にクレアシの曲を披露するという。
マジですか、やる気満々すぎる!
(このサンガールの人だけ?いつもこんなやる気満々なの!?)


クレアシの曲も最後まで満喫し、家についたのは1時ごろ。
もの凄く濃すぎる内容で大満足のペンタス鑑賞。
外国人女性がこんなにも生き生きとバリの芸能を習っている姿は凄く刺激になった。



タバナン、夜の気温が寒すぎて最初はブルブル震えてたんだけど、
そんな寒さも吹き飛ばす熱い熱い夜だった。



今日の練習曲【Rundah】@SUKAWATI

2016年 09月10日 18:38 (土)


「おい!Lotusya、ガルンガンのバンタン(お供えもの)はもう作ったのか!?」
「作れないから買ってきました~
「なにー!?バリ人になったくせに!!」

なんて、会話で始まったこの日のお稽古。
※ガルンガン前のお話です。



まずは手始めのSekar Madu。
いまだ間違えて苦笑い

続いてGedebeg、Ombak ombak。
手がプルプルしてきたところで、前回習ったSekar Jepun。

もの凄い速さで弾き始めたので、ついていくので精一杯。
何とか引っかからずに最後まで通せたので「OK」とは言ってもらえたが、
RASA(味)が全然足りないんだよな~。



「Sekar Jepunまで終わって、どうするんだ!?もうこれ以上教える曲はないぞ!!」
なんておもしろいことを言い出したので、まだまだ曲は山ほどありますよ~
ってことで・・・


『Rundah』


サルゴ先生はよく「Rundahはサクラール(Sakral)な曲だからな。」と言うのだけど、
Sakralとは「聖なる」という意味。
Rundahは神聖な曲なのだ。

決してパングルさばきが難しいといった曲ではなく、むしろ簡単でゆーったりと演奏する曲。
ということは、非常に覚えにくい曲ということだ。

Rundahはスカワティでは基本的にWayang Lemah(お昼の人形劇)でAlas Arumの代わりに使われる曲とのこと。
ただ、Rundahに合わせて唄うにはこの曲を完全に覚えていなければならない。
なので、経験の浅いダランさんなんかはAlas Arumを選択することもあるんだそう。
ゆったりした曲って、本当に覚えにくいんだよね・・・


「1音、1音、確実に覚えろ」
とのことで、この日はほんの一フレーズのみ。
覚えたと思っていても、実際に一人で弾いてみると次のフレーズが全く出てこない。


家でゆっくり練習しよう。



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オダラン日和

2016年 09月07日 14:54 (水)


ずいぶん前に、バリ人は色々なお寺のオダラン(寺院創立記念祭)が1年に何回もあって大変というようなことを書いたが、ガルンガンというバリ島最大の祭日の前に我が家では立て続けにオダランがある。

まずは、シガラジャにあるSanggah Gede。
ここは、クルンクンに住んでいたご先祖さまが、戦争でシガラジャに逃れた時に作った家寺の集まり。
シガラジャのプグラタンという村にあるのだが、この周辺に一緒に逃げてきた親戚一同が暮らしている。
夫の祖父母が直接祭られている家寺ということもあり、結婚する時も、子供が生まれた時も、どんな時もこの家寺に報告に来ている。


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この家寺のオダランが、ガルンガンの約2週間前。

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で、クルンクンにあるPura Kawitanと呼ばれるご先祖代々のお寺のオダランがガルンガンの1週間前。

どっちも平日なので、仕事を半日休んで日帰りでだったりしてかなり大変なので、普段ならどっちかだけか、どちらも行かないか、だったりしていたのだが、最近になってようやく少しバリ人のご先祖さまを大切にする気持ちが分かってきたので、今回は頑張って両方のオダランに参加してみた。


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こちらはクルンクンのPura Tangkas Kori Agung。


オダラン参加といっても、その地域に住んでいない私たちは参拝だけというごくごく簡単な形だけなんだけど、この地域の人々はお寺の飾りつけからお供え物まで大忙しとなる。
ありがたいことです。


大変だったけど、参拝後はやっぱり清々しい気持ち。
行ってよかった。




**********



で、今日はガルンガン当日。
あちらの世界からご先祖さま達がこちらの世界におりてくる日。
日本のお盆と一緒。
ご先祖さまを盛大に迎え、世界の平和をバリ島全体で祈る。


今回のガルンガンは、寺院での演奏の機会に恵まれいつもより更に清々しいガルンガンとなった。
(演奏の様子はまたそのうち書きます)


美しいペンジョールの風景がバリ島中で見られ、バリ島が最も美しいこの時期。
バリで暮らしていてよかったな、と思える時期。