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今日の練習曲【Ombak ombak続き】@Sukawati

2016年 04月30日 10:32 (土)


まずはいつも通り、何曲か今までの曲を合わせる。

それから・・・
ようやくたどり着いたOmbak ombakの第4章~
第3章がかなりややこしかったので、4章も覚悟していたけど、4章は1フレーズ覚えるだけで割りとスムーズにGet。

よーし、最初から合わせるぞ!!
って時に、クラマスチームの子供達が続々とサルゴ亭にやって来た。

※クラマスチームは以前、タマンプレ寺院のNgayahで一緒に演奏している中高生の子供達がいっぱいいるチーム。

ついでにこの前クラマスでウパチャラ演奏があった時にお会いしたお兄さんも登場。
(この時のウパチャラ演奏に関してはまた今度書きます。)

突然のギャラリーにドギマギしながらも合わせ稽古開始。

Gelombang(強弱の波)に注意しながら、Ombak ombak第1章から合わせていくが、やっぱりどこか力が入ってしまう。
(きっとみんなの前でちゃんと演奏しなきゃ!っていう焦りもあったんだと思う。)


合わせ稽古後、
「Lotusya、感情的になるな。」
とサルゴ先生。


!!!


そうなのだ。
曲に魂を込めることと、感情的に演奏することは似ているようで全く異なる。

魂を込める手順は、もう耳にタコが出来るほど指導されている。
まずは「止め」。
これは絶対。
次に「テンポ」。
そして「Gelombang(強弱の波)」だ。

それが、感情的になることでまずテンポが崩れる。
確実にどんどんテンポが速くなってしまう。
そして、感情的なGelombangになってしまう。
このGelombangは、必ず相手(サンシ)と音の大きさを合わせなければならない。
ポロスの独りよがりな波ではまったく美しくないのだ。

ポロスとサンシが共同で作り出した波に魂を込めながら、どこか心の奥で平静に一定のテンポを意識し続けなければならない。

ギャラリーがいたことで平常心を保てなかった私の心をサルゴ先生は的確に見抜いている。
まだまだ修行が足りないなぁ・・・


その後はクラマスチームと合同練習。
「Lotusyaもこのチームの一員だからな。」
と4台合わせての練習。

次回またクラマスの子供達とウパチャラで一緒になった時に、美しい演奏が出来るように。




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今日の練習曲【Sekar Gendot Sangsih】@Denpasar

2016年 04月28日 12:20 (木)


まずは前回のおさらい、Brisrawa。
この曲のサンシ1週間でGet出来るかな・・・と心配だったが、何とか間に合った。
でもこれ、覚えたのはいいけど、他の曲と同様、弾かなきゃ絶対忘れちゃうよなー。

「音は頭に入ったみたいだから、Gelombang(強弱の波)つけていこう。」

と、ラディタ先生の波についていってみる。

「ここはこっちの音だともっとマニス。ちょっとポロス弾いてみて。合わせてみるから。」
とポロスを弾こうとするのだが、手が勝手に覚えたばかりのサンシになってしまう・・・
Brisrawaのポロスが消えた・・・


これは、サンシを習った後は毎回のこと。
あぁぁ・・・と凹み、ポロスを思い出すのは宿題とする。



さて、次は・・・
ということで、Sekar Gendotのサンシをお願いする。
この曲は、クンバンワルではワヤンのオープニングとして使われることが多い。
華々しく美しい曲だ。

まずはポロスを合わせる。
ちょっと覚え違いをしていた箇所があり、修正。
で、次はサンシ。
毎回のことだが、サンシのメロディーはすんなりとは頭に入らない。
何度も何度も繰り返し、その都度根気よく教えてくれるラディタ先生。
頭がパンクしそうだったので、ちょっと休憩。



で、しばらく休憩しているとD君がやってきた。
(ラディタ先生の生徒で小学生の男の子)


D君はもの凄くやる気のある子で、ラディタ先生のもとで習い始めて1年位だと思うが、もう10曲以上は弾けるようになっている。
(やる気もあるがグンデルのセンスもあると思う。)

以前はウパチャラの演奏で合わせられるようにと、D君が習う曲を意識してサンシを習っていたが、気付いたらD君はもう随分と先に進んでいて、私がまだ習ってないサンシの曲もちらほら。
(Rebongとか、Katak Ngonkekとか。)


D君の練習にカンティルで参加。
まずはAngkat angkatan。
(ワヤンで使うAngkatanではなく、簡単な曲の方。)

私はこの曲は随分前にメキシコ人のIさんから習っており、少しスタイルが違っていたのでD君の演奏に合わせながら修正。

それから、Katak Ngonkek、Donkang Menek Biu・・・(かえるの曲続き)

辺りでさらに2人の子供が練習に参加。
計5人になって、次々と曲を演奏していく。
大勢での演奏はやっぱり楽しいなぁ~。


子供達との合同練習が終わり、さっきのSekar Gedotのサンシに戻る。
一応最後まで通しで教わるが、全然出来ない。
Sangsih特訓は厳しいなぁ・・・

今週も自宅練習がんばらねば。




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バリアン初体験

2016年 04月26日 17:00 (火)

バリ好きの方は既にご存知かもしれないが、インドネシアはかなりの呪術大国だ。


以前、子供が生まれたら必ずバリアンと呼ばれる呪術師のところへ行くと説明したが、その他にも体調が優れない時や、ブラックマジックをかけられたときなど、バリの人々はいまだバリアンのことを本気で信じていて、しょっちゅう訪問する。

バリアンにも得意不得意があって、ヒーリングを得意とする人(薬草やすんごい力を使って)、過去、未来を占うのを得意とする人、ホワイトマジック(ブラックマジックを解く)を得意とする人、など様々。

実は私は今まで一度もバリアンのもとを訪れたことがなく、興味津々で行ってみたいけどきっかけがないとなかなか行きづらいなぁ、なんて思ってずーっとその機会を待っていた。

そんな時、仕事で「バリアンを取材してみない?」という話が舞い込んできた。

よろこんで~
ということで、バリアン初体験!!


その日は私と夫と、私の友人2名の合計4名でバリアンのもとへ突撃~。


こちらがお世話になったバリアンさん。

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※お名前は、ここで堂々と書いてしまい、仕事で上げた記事よりも検索が上がってしまうと困るので、コメント欄にこっそり書いておきます。詳しい情報を知りたい方はメッセージ下さいね


こちらのバリアンさんは、占い、ヒーリング、ホワイトマジックとなんでも来いだそうで、凄く人気があるとのこと。
(私達の後に、10人以上待っている人がいた!!)



会って早々、
「いいオーラしているね!」
と言われたんだけど、
「でもオーラがまだちょっと閉じてる。」
ということで、まずはオーラを開く作業。

作業といっても、バリアンさんが聖なる力を込めたココナッツの聖水をかけてもらい、飲みほすだけ。
これで万事OKなんだとか。

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で、「これからのこともみておこう」と手のひらを鑑定してもらう。
右手がこれから起こりえる最善の未来、左手がそれをさえぎる障害を表すんだとか。

私が差し出した手に、自分の手をかざすバリアンさん。
(スキャンしているイメージ)

「これから先のことは何の心配もいらない。」
「なんでも上手くいく。」

え?本当??
いいことばかり言ってない!?


そして左手。

私に必要なキーワードは「Sabar(我慢)」だった。


ここで付き添っていた夫が吹き出す。
余りの的確さに。
これは私自身も自覚している
我慢が足りないなぁ~、って。


その後、いくつか聞きたかったことを聞いてみる。
この日、私はいくつかの質問事項を用意していたのだが、そのうちの1つが「私の中における、グンデルワヤンの今後の展望」だった。

「私は今より更に上手くなれるでしょうか?」と真剣に聞いてみたのだが、

「あー、大丈夫、大丈夫。何でも、出来るよ。」

本当??
何だか、軽いなぁ。
ていうか、何でも大丈夫って言ってない???


そしてもう一つの質問が、「バリの為に私は何が出来るか」。

もうどれだけ助けられたか分からない、バリの人々、そしてバリ島そのものに、この先私はどうやって恩返しをしたらいいのか以前から悩んでいた。
少しでもそのヒントがほしいと思い、バリアンさんに尋ねたのだが、その答えは・・・

「祈りなさい。祈れば自ずと答えが見えてくる。」

だった。
どうかそのヒントを教えてほしい、と何度も食い下がったのだが、これ以上の答えは言えないとのことだった。
(後から聞いたが、こういった先のことが見える人は、「○○すべき」とか未来がかわってしまうようなことを断定をしてはいけないんだとか。)


「大丈夫。何をやっても成功する。」

本当かな~??
何かいまいちピンとこないわー。


と言うのも、ここに案内してくれたガイドさんが来る前にバリ島のバリアンに関してこう言っていたから。
「本物のバリアンももちろんいるけど、中には適当なことをいって観光客を喜ばせようとするバリアンもいる。誰にでも同じことしか言わないバリアンもいて、そんな時はガイドが大慌てで違う答えを説明したりすることもある。」
と。


何かいいことばかり言われると、逆に心配になってくる・・・



で、お次は付き添ってくれた友人がみてもらう番。
ココナッツの聖水は必ず。
(これ、一気に飲みほすの結構大変

それから、未来についてとキーワード。
私の時とは違うことを話していた。(当たり前か)
(※友達への説明を聞いて、少しずつ「このバリアンさん本物かも・・・」と思うように。)

更に話が輪廻転生や因果応報といったディープなことになってくると、1冊のノートを取り出すバリアンさん。

見せてもらったが、中はうねうねとした線が書いてあるのみで、他の人は解読不能。
バリアンさんだけが読める、神様からの回答らしい。


友人に対しても、かなり的確な回答。
むむむ・・・本物なのか!?


この後、マントラを唱えて貰おうと持ってきていたルドラクシャを差し出すと、
「マウ パスパティ?」
と聞かれた。

パスパティ!?
と言えば、マハバラタ物語で出てくる聖なる矢のことだけど、何のこと??
と???だったが、後に夫に聞いてみたところ、マハバラタの矢もパスパティというが、物に聖なる力を込めることもパスパティと言うらしい。(動詞としても使えるのか。)

私のルドラクシャを手に置き、もう一方の手を重ねて目を閉じるバリアンさん。

「ガネーシャだね。」

「え!?何で知ってるの!?」
と思わず叫んでしまった・・・

「ははは、それくらい分かるよ~。」


驚いた。
確かに私のルドラクシャはガネーシャとサラスワティの力を備えている。
(ウブドの「Shiwa Rudraksha」さんで購入。)
バリアンさんにムキを確かめる時間はなかった。
ここでようやくバリアンさんの力が本物だと確信。
(ちょっとでも疑っててごめんなさい~

これで、バリアンさんだけでなく、ルドラクシャのもつ力が本物だということも証明できた。
(「クリスさん凄いよ~!!」と心の中で叫ぶ。)


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ルドラクシャに聖なる力を込めてくれるバリアンさん



「あと、何か聞いておきたいことある?」
と言われたので、夫が弟のことを聞いてみた。
(ちょっと困りものの義理の弟なんです・・・)

名前を教え、目を閉じてブツブツ言うバリアンさん。
その後の答えは、笑ってしまうくらい合っていた・・・
(その場にいなくても、名前だけで分かるのね。)


とにかく、いい体験が出来ましたー!!

何だか心の中でもやもやと燻っていたものが、バリアンさんの言葉で開けた気がする。
「大丈夫」という、言葉のお守りを貰った気分。
行ってよかった。





******



その後、帰りの車の中ではみんなでバリアンさんについてわーわーと大騒ぎ。


ここで、一家に一台(笑)、大変便利な見える夫


夫曰く、今回のバリアンさんは「携帯の電波みたいだった」とのこと。

なんのこっちゃ!?と思ったが、
どうやらバリアンさんの後ろには、大きさの違うバリアンさんに良く似た容姿の人が3人いて、その人たちがバリアンさんの中に入れ替わり立ち代り入り込んでいて、その様子が携帯の電波が2本になったり3本になったりするのに似ていたらしい。
(携帯の電波の一番小さい棒がバリアンさんだとすると、その後ろの人たちは縦並びで順に大きくなっていく・・・説明が下手でごめんなさい。)


とにかく本物ってこと。

「このバリアンさんは結構レア」なんだとか。

一番多いタイプは、耳元でささやくタイプ。
風のような声でささやいて答えを教えてくれるらしい。
その他、直接耳に聞こえてくるタイプや、物を介して聞くタイプのバリアンさんもいるんだとか。



バリのバリアン。
半信半疑だったけど、実際体験してみると思っていた以上になんか凄かった。




今日の練習曲【Ombak ombakつづき】@Sukawati

2016年 04月23日 09:20 (土)


先週の日曜日はデンパサールでのウパチャラ演奏が入っていたのでスカワティ稽古はお休み。
2週間ぶりのスカワティ。


まずはSekar Maduから。
この曲が、習ってから結構経っているのに未だにちゃんと叩けない。
毎日練習してるんだけどなー。


それから、いつものように今までに習った曲を弾いていくのかと思ったら「Ombak ombakの続きやるぞ」と。


珍しいな、と思いつつまずは前回の復習で第2章までを合わせる。
「よし、覚えてきたな。」
「次は味付けだ。」
と、すんごいスピードと激しさで演奏が始まる。
おぉっ!!とギリギリついていくので精一杯。
Gelombang(音の強弱の波)が繰り返され、曲に命が吹き込まれたようだ。
この感じ・・・
ぞくぞくする。
何てカッコいい曲なんだ、Ombak ombak!!


で、「続きいくぞー。」
と第3章に入る。

ん・・・

今までもややこしいフレーズだったが、第3章は更にややこしかった!
どうりで他の曲を演奏する間もなく、Ombak ombakに入ったわけだ。

何回繰り返しても、「違う」「違う!」「違うー!!」
と怒られっぱなし。

あぁ、頭がぐるぐるする・・・


2時間ほぼフルに使っての稽古でも、第3章はまだあやふやなままだった。
一体何章まであるんだろうと心配になってしまい確認すると、「第4章まで」とのこと。
そうか、あと残り1章か。
ようやく終わりが見えてきたのでちょっとホッとする。



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Upacaraでの演奏 ~Part-18~   

2016年 04月20日 15:48 (水)


「Lotusya、ダメもとで聞いてみるが、今週の金曜日に結婚式での演奏があるんだが、どうか参加してはくれまいか・・・」


珍しく平日にサルゴ先生からかかってきた電話。

普段は平日は仕事があるので、儀式演奏は比較的断ることが多いのだが、天下のグンデル人サルゴ先生にこんな頼まれ方をしたら、流石に断ることはできない・・・
今回はKさんの都合がつかず、私にピンチヒッターが回ってきたらしい。
(サルゴ先生はああ見えて?かなり気を使うお人で、めったに平日は誘ってこない。)

あわてて職場に連絡して、午前中の休みを貰う。


とりあえず8時半にはスカワティと言われていたので、8時半前には到着。
息子のW君の支度が終わるのを待って、9時にはサルゴ宅を出発。
行き先は聞いてもいまひとつ分からなかったので、サルゴ先生の後を付いていくこと20分ちょい。
ゴアガジャ遺跡を越え、タンパクシリン行きの三叉路を右手に曲がったブドゥルーという地域だった。
遠いわ・・・



結婚式のお宅は綺麗な飾りつけ。
階段から何からマリーゴールドで敷き詰められている。
(こんなかわいい花の使い方、初めて見た。)

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今回のメンバーは、サルゴ先生、息子のW君、Tさん(以前、日曜日の練習でKさん宅でお会いしたことがある)、私。

日本人女性の参加に、私の心はウキウキ~
(いつもバリ人男性に囲まれているからね・・・)


結婚式は華やかでいいな~

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お客さんもちらほら集まってきており、儀式前に何曲か演奏。
私はもちろんカンティル~

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珍しくサルゴ先生がポロスを担当。
(W君と組む時は、たいていサルゴ先生がサンシ。)
どうやら、W君がサンシ特訓に入っているみたい。
(W君はもちろんポロスもサンシもどちらもめちゃくちゃ上手い。)

Tさんは、グンデル歴○十年という、大のベテランさんなので、サンシを担当。
(ポロスしか出来なくてすみません・・・)

スカワティの定番曲を次々を演奏していく。
Sekar Ginotan、Sekar Sungsang、Partha Wijaya、Sulendro、Rebong・・・

しかしなかなか始まらない儀式。
どうやらプダンダさん(高僧)の到着が少し遅れている様子。
先にご飯を~と促されて、ご飯タイム。

そしたらW君が、「ちょっと用事があるから先に帰るわー。」と。

は??
冗談でしょ!?

とTさんと笑っていたら、本当に帰って行ってしまった・・・

「代わりにブラバトゥのKさんが演奏するから~。」
と初対面なバリ人男性。
(※会場で代わりの人が見つかったから、そそくさと帰ったW君・・・)


と、その時プダンダさんが到着し、あわててグンデルのところへ戻る。

さっきと同じ曲でいいよなー?何てサルゴ先生。
で、このKさん、W君と同様プマデ・サンシを担当したのだが、パワフルでいてしなやかで、手が目まぐるしく動く方だった。
(ようは上手いってこと)

これがサルゴ先生のグンデル魂に火をつけてしまった!!

通常、儀式での演奏はゆったりと演奏するのだが、「これ何の大会ですか?」ってな感じの本気バージョンになってしまったバリ人2名。
「儀式での演奏はゆったりここちよくなければならん!」と言っていましたよねー、サルゴ先生―、と心の中で突っ込みを入れながら、突然の変容にとまどうTさんと私。

どうやらKさんは、サルゴ先生の直接のお弟子さんではないが、サルゴ宅にしょっちゅう来てグンデルを弾いていたらしく、「これまだ覚えているか?」「そんな風にサンシを教えた覚えはない!」なんて演奏しながら突っ込んでいた。

儀式での激しい演奏に、お客さん達もちらちらグンデルの方を見る。
「見られてますよー!!」と心の中で突っ込みを入れたが、気にしないお二人。

Sekar Sungsang、Crucuk punyah、Merak Ngelo、Krepetan・・・

「Lotusya、Sekar Maduいけるか?」
と聞かれ、習ったばかりだったけど、「やったー、大好きなSekar Maduが4人演奏できる~」なんて浮かれたのはつかの間。
これ何の曲ですか?ってくらい速くてついていけない・・・
ので、プラプライクット(付いていっている振り)。

Tさんも、
「Sekar Maduってこういうイメージの曲じゃないよね~。」
「もっとゆったりとした儀式にぴったりの美しい曲ですよね。何ですか?この闘いみたいな曲。」
何て日本人チームは若干呆れ顔。


それにしても、凄いのはTさん。
「Sekar Maduのサンシなんて忘れちゃったわ~。」
何て言っていて、さらりとサンシを合わせてくる。
(私がポロスをGetするのにあれだけ苦労したのに・・・)
さずが大ベテランさん。
もう、「絶対に沈まない船」に乗った気分。
こうなってくると私も楽しくなってきて、ノリノリで演奏。
(山ほど間違えてましたけどね。)


儀式の一番の山である、新郎新婦のお祈りの場面のSulendroで、ようやくウパチャラ演奏らしいゆったりとした感じに。
(えらい激しい結婚式だな、と神様も驚いていたに違いない。)

最後はTabuh Gariで〆。
(まだ習っていなかったので、プラプライクット。)



帰りはサルゴ先生とバイク二人乗り(運転は無理やりサルゴ先生にさせた)で、清々しい気持ちで帰宅~
あー、楽しかった。



今日の練習曲【Brisrawa Sangsih】@Denpasar

2016年 04月18日 16:12 (月)


夕方、ラディタ家に到着すると、小学生の男の子2人組みもパングルを持ってやってきた。
ダブルブッキング。
(まぁ、よくあることです。)
なので、練習は男の子達にゆずって・・・というか、私も彼らの練習に参加。

実はこれ、凄く勉強になる。
教える側の。

ラディタ先生は子供達には曲を簡単に短縮したり、簡単な別バージョンで教えていたりするので、あの曲をこういう風に短縮するとか、あの曲とこの曲をつなげるのか、とか参考になる。

男の子2人組みはAngklungとTulang Lindungの簡単バージョンを覚えていたので、次は新しい曲何にするかな~ってところで、「Lutung Ayunanはどう?」とさりげなく提案。
実は、私がこの曲をすっかり忘れていたから!
簡単な曲だから、と随分前にポロスとサンシを一気に習ったが、録画しておらずその後演奏の機会もなく、全て忘れていた。
いや~、この機会に再度教えてもらえてラッキーだわ
何とか思い出した。


で、男の子達が帰った後、練習開始。
まずは前回の曲、Swandewiから。
プガワッ(前半)にかなり手こずった1週間、所々突っかかるが、何とかクリア。

でも、やっぱり「Kurang Tekas」と指摘が入る。
私の耳ではあまり違いが分からない、本当に細かい小さな音。
ラディタ先生は聞き逃してはくれない。


で、次はどうする?となって、気が進まないけど「サンシ」の続きをお願いする。

曲はBrisrawa。
カユマスの継承曲だ。
この曲はDonkang Menek Biuのようにアンカタン3段形式で、高い音から低い音へ下がっていき、また上がっていくという5段階を1パターンとしている。
曲のつなぎ目がちょっとややこしいけど、そんなに難しくはない曲なので、久々のサンシにはもってこいだと思ってお願いしてみた。

その前に、ポロスも久しく弾いていなかったので、あやふやなところを再チェック。
ポロスはよしよし、サンシもこの調子で・・・と思っていたら、案の定サンシは想像以上の難しさだった。

サンシとはかなり自由に演奏してもよいパートなので、演奏者によってかなりの違いがある。
まぁ、何となく基本形となるサンシもあることはあるのだけど、「それじゃおもしろくないよね?改良系のサンシでいい?」と言われ改良系でお願いしていた。
そのラディタ系改良サンシが、もうこれ感覚で弾いているでしょ、っていうくらい改良してあり、何が何だか訳が分からない・・・

本来、アンカタンは同じフレーズを音程を変えて弾いていくだけなので、フレーズを一つ覚えれば5段階全ていけるという、そう難しくないはずの曲なのだけど、何故か5段階全てのフレーズが微妙に違う・・・

ポロスと合わせた時によりマニス(甘く)なるように、音階を変えず常に高音を叩くようにしていたのだ。
えー、困る。

「普通はポロスに合わせてサンシの音も下げていくんだけど、それだとあんまりマニスじゃないから。」
「この技法はスカワティの人がよく使う技法。」

なんだとか。
仕方ない、と観念して頑張ってついていってみる。
けど、全然ついていけない・・・

やっぱりサンシ、苦手だわ・・・

ちなみに今まで習ってきたサンシ(約20曲)は、自慢じゃないけど殆ど忘れてしまったので、これから自宅で録画を見て1から起こしていく作業も待っている。
サンシ習得の道のりは長い・・・




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輪廻転生

2016年 04月16日 09:32 (土)


※出産話を含むので、苦手な方はスルーしてくださいね。




随分前のお寺の回でちらっと輪廻転生のことに触れたが、バリでは当たり前のように輪廻転生が信じられている。

バリ人の考えでは、輪廻転生は必ず親族の中で繰り返されるといわれている。

赤ちゃんが胎内にいる間に、4人のご先祖様の魂が入り込むといわれており、それは必ず生まれる前でなければならない。(生まれた後では魂は入り込めない。)
Ngabenを経て清められた魂があちらの世界で順番待ちをしているらしい。



で、私が娘を生んだ時のこと。

私の担当の医師はハリヤサ先生といって、オーストラリアで医学を学んできた方で、私はかなりの信頼をおいていた。
病院も、デンパサールにあるBROSという新しい病院で、スタッフもしっかりと教育が行き届いており、安心してお産の日を迎えた。

お産はクライマックスを迎えようとしており、私はギャーギャー大騒ぎをしていて、助産師さん達も「頑張って!もうすぐよ!!」なんて、とにかく女性陣はお祭り騒ぎだった中、しずかーな男性陣。
ふと「もしかして私が騒ぎすぎていてハリヤサ先生はあきれているのかな・・・?」なんて思い、チラッと先生を見てみると、先生は両手を上向きに広げ、目を閉じてお祈り中だった。

「あ、結局はそこに行き着くんだ。」
となんだか妙に納得してしまい、安心してまたギャーギャー騒ぎだしたのだが、実はこの時先生と付き添っていた夫の間でこんなやりとりがあったらしい。


「もういきんでいいよ。」
と先生に言われ頑張っていたのだが、先生はお祈りのポーズをする前に、

「Tunggu satu lagi(もう1つ待つ)」

とボソッと言ったのだとか。
夫が「一体何を待つのですか?」と聞こうとしたらお祈りで目を閉じられた為、聞けずじまいで先生の様子を見ていたら・・・

白い煙の様なものが私のお腹にスーッと入り込んでいったらしい。

その瞬間先生は目を開け、
「よーし、もう生まれるよー。」
と突然アクティブになり、その後、娘はつるんと生まれた。

(私はこのときのやり取りを今まで知らなくて、最近になって夫から聞いた。)



バリでは子供が生まれたら、生まれた子供が誰の生まれ変わりなのかを必ずバリアン(呪術者)に聞きに行くのだが、私達も例に漏れず義両親がシガラジャのバリアンのもとへ聞きに行ってくれた。

娘の中には、夫の曾おじいちゃんご夫婦、夫のおばあちゃん(お義父さんのお母さん)が入っていると言われた。

1人目、2人目である、夫の曾おじいちゃんご夫婦は既に聖なる存在となっており、大変綺麗好きであったため、娘は今後一切、古着を身に着けることを禁止された。

3人目になる夫のおばあちゃん(お義父さんのお母さん)は、28歳という若さで不慮の事故で亡くなっているのだが、その時点で9人の子供を生んでいたという脅威の人物。
ちなみに義父はその昔、鬼軍曹かというくらい仕事に厳しく部下に恐れられていた人なのだが、お母さんの魂が入り込んでいる娘にはもうこちらがびっくりしてしまうくらいにデレデレだ。
(娘の言うことに一切逆らえない。)


そして4人目は・・・

バリアン「えらい遠くから来ているなー。この人を待つために、生まれるときに誰かが抑えていたな。(多分ハリヤサ先生のこと)うーん、目が細いな、中国人か!?」
(日本人です・・・)

※ちなみにハリヤサ先生は現在はマンクー(お坊さん)としても活躍しており、産婦人科医との2足のわらじを履いています。



バリアンには私達夫婦の情報は教えていなかったので、これを聞いて、まぁ信じることにした。

そうかー、日本のご先祖様も遠路はるばるやってきてくれたのか~。
どなたか分からないがありがたいことだわ。




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今日の練習曲【Swan Dewi】@Denpasar

2016年 04月13日 15:48 (水)


まずは前回のおさらい、Sudamala Kembang Waru。
メロディーは覚えていたのだが、「Kurang Tekas」と指摘が入る。

トゥカス(スペルは間違ってるかも・・・)とは、一つ一つの音をはっきりと明確に叩くことで、以前より同じ音を連続して叩くときに止めが甘いと言われていた。
これがしっかり出来ないと、音の輪郭がぼやけ、いまいちな感じになる。
気をつけているつもりなのだが、まだまだ甘かったみたい。

しばらくその練習をして、次はどうしようか・・・となり、新しい曲をお願いした。

前回のSudamalaでようやくワヤンの曲が一通りそろったので、これからは怒涛のサンシ劇に入らなければならないのだが、サンシが苦手な私はこの先のことを考えると気がめいってしまい、一呼吸置く意味で新しい曲をお願いしてみた。


Swan Dewi


デンパサールの有名曲なのだが、今の今まで教わってなかったので。
Swanは白鳥、Dewiは女神なので、直訳すると「白鳥の女神」だが、そのままの意味ではなく、豊穣の女神Dewi Sriの様なイメージなのだとか。
この曲は聖水タイムにSudamalaの代わりにも使える曲で、儀式の内容が繁栄を祈るような場合は最後の〆をこの曲に変えたりするそう。

哀愁漂うが、どこか華々しい美しい曲だ。


プガワッ(前半)は、苦手なゆったりとしたメロディー。
覚えられない・・・

プゲチェ(後半)は、左手が通常の動きとは反対になる部分があるので、かなり手こずる・・・



女神様、どうかお手柔らかに~。



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今日の練習曲【Sekar Eled】@プレゴンガン

2016年 04月11日 15:31 (月)

ここ最近はグンデルに忙しくて、ちょっとご無沙汰だったプレゴンガン。
ようやく落ち着いたので、これからはちょっと本腰入れて頑張らなければ!!
(ミニペンタスが6月にあるし。)


実に1ヶ月ぶりのグンデル・ランバット。
Lengkerは・・・かろうじて覚えていた。ホッ


クンダンを意識しながら、クンダンと合わせる稽古。
何となく合図は分かったけど、やっぱりクンダンの音がまだ慣れない。


今日は新しい曲に進もう、ってことで、「Sekar Eled」。

Sekarは花という意味なので、「Eledの花」。
「どんな花?」
と聞いても、
「分からない」
と。

き、気になる・・・
(どなたかご存知でしたら教えてください



この曲はプガワッもプゲチェも関係ない、短めの曲。
きっと美しい花なんだろうな、「Eledの花」。



******


今日の楽器紹介

「カジャール」


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(私にとって)クンダンでは分かり辛いテンポをしっかりと奏でてくれるカジャール。
てっきりコンコンコンコンと一定のリズムで叩いているだけなのかと思っていたら、時折クンダンのように複雑なテンポを叩いたりするんだそう。
(簡単そうだと思っていたけど、そうではないのね・・・)

なのでちゃんと曲を知っていなければ対応出来ない。

ガムランには表拍と裏拍を取る楽器があり、カジャールは表拍(だったかな・・・?)


適当に叩いているわけではなくて、ちゃんと決まりがあるんだなぁ。
(当たり前か・・・)



******



更に、この前のオトナンの儀式でのプレゴンガンチームの様子をちょっとご紹介。





何の打ち合わせもなしにこんなに格好良く、さらりと演奏で来てしまうのだから驚き。
みんな、コロコロと楽器を変えての演奏。
ということは、みんなどの楽器でも叩けるってこと。
凄いなぁ。


曲は「Bintang Siang」。(昼の星)
とっさに携帯のカメラで撮ったので、画像が悪くてすみません・・・




興味のある方はご連絡くださいね~
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Sanggar Kembang Waru

ガムラン部メンバー募集中

参加費無料。
年齢不問。経験不問。
初心者大歓迎。

住所:Jalan WR. Supratman No.102 Denpasar

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Upacaraでの演奏 ~Part-17~   

2016年 04月09日 14:41 (土)


※もう随分時間た経ってしまいました~。2ヶ月くらい前のお話です。



この日は、いつも一緒にガムランを叩いてくれているKさんご夫妻のお子様U君のオトナンの儀式。
Kさんがグンデルも持っていくとのことだったので、「ぜひ叩かせてください~」とずうずうしくもお願いしていた。



で、朝会場に着いてみると、グンデル奏者はラディタ先生と私のみ。
てっきりみんなでワイワイ交代しながら演奏するもんだと思っていたので若干焦るが、気を取り直してグンデルの前へ。

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ラディタ先生が遠征から帰ってきて初のウパチャラでの演奏だったので、久しぶりでちょっとドキドキ。
まずはMerak Ngeloから。
出だしはまずOK。

今回はオトナンとティガブラナンの儀式を兼ねていたので、お次はティガ・ブラナンの定番曲Pakang raras。
U君、ゴメン、思い切り間違えちゃったよ・・・

次はもう間違えない!!
とSekar Sungsang Sukawati。
何とか上手く行ってホッ。

Pengrumrum、Rebong、Sekar Ginotan・・・と儀式の準備が進んでいく。

さあいよいよ、これから儀式の大詰め。
バンタン(お供え物)の周りをぐるぐる回り、フラワーバスにて沐浴、プダンダさんからマントラを唱えられ、聖水を受け・・・
これらの儀式を通して人間としてバリの地で生きていく準備が整う。

(Kさんのカメラを借りて撮影していたので、手元に写真がないことに後ほど気付いた・・・


儀式の最後はSudamalaで〆、美味しいバビグリンを頂きました~


凄く豪華な儀式!!
U君のこれからのバリでの生活もこれで安泰~



こちらがこの日の主役。

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U君はおなかの中にいた時からKさんの弾くグンデルの音をずーっと聴き続けていたので、グンデルの音がすると嬉しくてテンションUP↑↑、か、安心して寝てしまうという正にグンデルの申し子。
もうちょっと大きくなったらおばちゃんお姉さんとも一緒にグンデル弾いてね



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******




実はこの日、会場についてちょっとしたハプニングがあった。

会場であるプダンダさんのご自宅の駐車場に車を停めようとした時のこと。
後々車が出しやすいように前向きでとめようかな、と思いUターンしようとしたら・・・
車がまったく動かなくなった。

え???

サイドブレーキは下りてるし、エンジンはちゃんとかかっているし、???となってギアを入れてアクセルを踏むが、一向に動く気配はない。
こんなこと初めてで、かなりパニックになって外を見てみると・・・
後輪がぬかるみにはまり込んで空回りしていた。

大パニック!!


すぐさまこの事態に気付いた男性陣が駆けつけて来て車を押してくれるが、タイヤは泥を跳ね上げるだけでビクとも動かない。


誰かが「ジャッキを使ってタイヤを持ち上げ、下に板を敷こう」と提案し、みんな必死で対応してくれる。
私はというと、どうすることも出来ず、ただ見てるだけ・・・
せっかく儀式の為にみんな正装をしているのに、どんどん泥で汚れていく。

さりげなくイブが来て車と地面に対してチャナンを供える。

2~3回繰り返すが全くダメで、「演奏はどうする?」「テープでガムラン流すか」などの声が聞こえてきて、Kさん達に申し訳なくて、真っ青。

「車は後で何とかなるから、先に儀式へ行きましょう。」
と何度も繰り返し言って、ようやくみんな手を止めるくらい、必死になって対応してくれていた。
申し訳なさで、かなり涙目。


その後、2~3曲程演奏した後、一人のバパッが「車が鳴っている」と呼びに来た。
私が演奏している間にも、数名のバパッが残って、タイヤの周りの地面を桑で掘り起こしてくれていたのだ(涙)
ここでようやく車は泥から脱出。


もう、何回「Suksma(ありがとう)」を言っても足りないくらいで、「泥だらけにしてしまってごめんなさい」という私に一人のバパッが笑いながらこう言った。

「なに、気にすることはない。これは記憶を強固にする為の一種の儀式の様なものだ。後々今日の儀式の写真を見て、どうしてこんなに泥だらけなのか・・・ってなって、そういえばUのオトナンの時にこんなことがあった!と、Uのオトナンは我々の中で忘れられない儀式となるんだ。」


これを聞いて、私は完全にまいってしまった。
どうしてこんなにも優しいのだろうか。
どうして見ず知らずの人のことに対して見返りも求めず、こんなにも一所懸命になれるのだろうか。
私は今までこういった優しさに何度助けられたか分からない。

この一連の出来事は、日本だったら「JAF呼ぼうか。」の一言で終わるのかもしれない。
実際、私も日本で生活していた頃は、それなりに色々な問題を自分で解決できると錯覚していた。
ただ、それは便利なシステムが既に完成されていたからに過ぎない。
今、私はバリでこんなにも無力だ。
そして、バリではこういった人間力を試されるような出来事がしょっちゅう起こる。
その度にバリの人々の優しさに助けられる。
私は生かされているな、と思う。



私の中で、U君のオトナンは一生忘れられない儀式となった。