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ワヤン演奏の裏話

2015年 09月29日 12:34 (火)

※裏話といっても、舞台裏では実はこんなことが行われています~、的なものではなく、主に女性の生理についての話です。苦手な方はスルーしてくださいね。


*****



Wayang Lemahでの演奏が9月22日だと聞いたとき、まず最初に思ったのが
「次の生理と重なるな」
ってことだった。
しかもどんぴしゃ2日目。
ということは、2日生理が遅れてくれれば何の問題もないんだけどそんなことは年に1~2回あるかないかのことなので、仕方なく薬に頼ることにした。


どうして儀式の時に生理ではダメなのかというと・・・
バリでは血液は不浄のものとされており、生理中の女性や怪我をして血を流している人は寺院に入ることを禁止されている。
自宅で行われる儀式の時なんかは、お寺ではないので敷地内に入る分には問題はないが、Sanggah(家寺)内に入ったりお供え物に触れたりしてはダメ。

ワヤンやグンデルの演奏というのは、それ自体が神に捧げるお供え物となるので、演奏者が生理ではちょっとまずい。
プナリ(踊り子)なんかでもそう。

たまにバリ人であっても男性なんかだと、
「そんなの言わなきゃばれないし、大丈夫じゃない?」
なんていう人もいるのだけど、神様の目を欺けるはずがない。
その報いは必ず本人に返ってくる(と私は信じている)。
しかも今回のウパチャラはもう2週間近くかけてかなり盛大に行われており(莫大な予算と労力が費やされている)、それを私が汚すわけにはいかない。


なので、どうしてもワヤン初演奏のチャンスを逃したくなかった私は薬に頼る選択をしたのだが、なかなか病院に足が向かない。
確か以前に日本で10年ほど前に1回だけお世話になった時は2~3日前に飲み始めればよかったんだよな~、とすると1週間程前に病院に行けばいいか~、なんて考えていたら1週間前から次から次へと用事が入り、(父がバリに遊びに来ていたのでホテルに会いに行ったり、体調崩して違う病院に行ったり、稽古があったり、友達との約束が入ったり・・・)結局婦人科に行ったのは生理予定日3日前。

ギリギリ間に合うかな?と、出産でもお世話になった馴染みの先生に話をする。
「実はウパチャラと生理が重なるので、生理を遅らせる薬を頂きたくて・・・」
「うん、いいよ。次の生理はいつ?」
「大体3日後です。」
「え、もう遅いよ。遅くても1週間前から飲み始めなきゃ。」
「え・・・」


えーーーーー!!!!!


「え、でも日本では3日前からでも大丈夫だったんですけど・・・!?!」
「あ、そうなの?うーん、じゃあ取りあえず処方しておくね。上手くいくといいね~。」
「は・・・い」

この時点で頭の中は大パニック。
どうしよう、どうしよう。
バリで使われている薬は日本のものとは違うかもしれないので、バリ人の先生の言うことが合っているという可能性は大。
あわててネットで調べてみると・・・
日本語のサイトでも、5~7日前から飲み始めることを推奨しているものばかり。
(2~3日前でもOKという記事は1件のみヒット)

わー、私のばかー。
何で10年以上前の記憶を疑うこともせず事前にネットで調べずに悠長にしていたんだろう。
5日前の私を殴ってやりたいー!!
なんて頭の中がぐるぐる。
今まで、男性がいいとか女性がいいとかあんまり思ったことなかったけど、
今回ばかりは生理の心配をしなくていい男性がうらやましくてしょうがなかった。


家に帰ると、私のただならない状態を見た夫がびっくりして「どうしたの?」というので、医師の話を説明すると夫も真っ青。
私のここ1ヶ月の頑張り、張り切りようを一番近くで見てきた人なので、まぁよく分かってくれている。
とにかく薬はもう効かないかもしれないので、薬以外の方法を探ってみることに。
私がひたすらネットで検索をしている間、不安そうな夫。
検索の結果、私が一言ポツリと
「ポジティブシンキング・・・」
とつぶやいたことで今後の方向性を把握した夫は、
「やっぱりそうだよねー。ポジティブシンキングー!!大丈夫、君なら絶対出来る!やったー!!」
てな感じで無理やり励ましてくれた。
ありがとう、夫。


で、薬はもう頼りにならないかもしれないということで、私がとった行動。


1.ひたすら祈る

なんちゃってヒンドゥー教徒の私だけど、とにかくヒンドゥーの神様にお祈り。
ここ3週間位、練習の時間をとる為にお供えを夫まかせにしており、お祈りもその間1回位しかしていなかった。
随分調子のいい奴だと神様は思われたかもしれないけど、とにかくお祈り。
(お祈り不足が今の事態を招いているのかもしれないし。)
いつもは1回しか唱えないマントラ・トゥリサンディアも9回にUp。


2.イメージトレーニング

これはネットで拾ってきた方法。自分の中でイベントの次の日に生理になるようにイメージをして、それを体に言い聞かせる。ようは自身に暗示をかけようというもの。
藁にもすがりたい心境だったので、とにかく真剣にやってみた。
(方法はネットで検索してみてください。)
お祈りの為に暗くした部屋の中で、一人でぶつぶつつぶやく姿に夫はかなりドン引きだっただろうけど、スルーしてくれていた。(ありがとう)


3.生理を遅らせる食べ物を食べる

これはほぼ迷信に近いだろうけど、豆製品を食べるとイソフラボンが女性ホルモンに影響を与え生理が遅れるという話。インドネシアの豆製品と言えばテンペ。なので、いつもよりちょっと多めにテンペを食べてみた。あとは、炭酸を飲むと遅れるという人がいたので、こうなったらもう何でもやってやると、コーラ2Lを買ってきて飲んでみる。(これは体に悪そう・・・ということはストレスがかかって効くかも!?何ていうおかしな思考回路になっていた。)


これらのことをウパチャラのある日まで4日間、ひたすら行った。
もう必死。
私自身が演奏に参加したいというのもあったけど、もし万が一参加できなかったら関係各所に多大な迷惑をかけることになる。
ワヤンの演奏とは誰でも出来るわけではない。
Sanggar Kembang WaruにはRaditha先生を除くとワヤンの演奏が出来る人は4人いるが、突然言われたってそれぞれに学校や仕事など生活がある。
簡単には代わりは見つからない。
(体調を崩したときは、「本当に演奏できる?」と何度もRaditha先生に確認された。)
なので、もうとにかく必死。


で、こうした努力!?のかいあってか、当日は無事演奏に参加することが出来た。

神様の許可が下りたのか、薬がギリギリ効いたのか(多分これだろうな)、それともイメージトレーニングが効果があったのか(これはどうだろ?)、はたまたテンペとコーラのおかげか(これはないかな)。


まぁ、今後薬を使うことはよっぽどの事がない限りないだろうけど、薬以外の方法があることが知れたのはちょっとよかったかも。
どうしても出たいウパチャラの時なんかは、テンペを山盛り食べてコーラをがぶ飲みしてみよう。(え、そっち?)




*****



※もうちょっと続きます。


で、ウパチャラに無事参加出来る~となって、当日張り切っていたんだけど、開始2時間前位からハプニングが連発。

まず、

子供を預ける約束をしていたお義母さんが突然の外出。

ウパチャラは13時から。
11時過ぎに娘を保育園にお迎えに行って、その足で夫の実家に子供を預けて急いで支度しなきゃ~と思っていたら、誰もいない・・・
え・・・?
2週間前からお願いしていて、前日も念を押しておいたのに・・・
普段はいるはずのお手伝いさんもいない・・・
電話かけてみても出ない・・・

もう大パニック!!!

仕方なしに夫に電話。
昼休みを早めに取って帰ってきてくれた。
それまで娘の相手しながら、残ってた仕事片付けて支度してで、もうバッタバタ。
結局、義母は夫の昼休みが終わっても帰ってこず、夫が職場に娘を連れて行った。
(娘は職場で大歓迎されたらしい。この辺はゆる~いバリで助かった。)
義母が何で突然外出したか・・・?というと、
知りません。
聞いてもしょうがないし、怒ってもしょうがないので心の平穏の為にスルー。


で、あわてて準備をしていたところへ、上司から電話。
私の致命的なミスで、お客様に多大なる迷惑をかけてしまったことが発覚
これは別にウパチャラとは全然関係ないけど、もう精神的にショックが大きすぎて凹みまくり。
とにかくひたすらあやまる。


で、ショックを引きずりつつ何とか支度を整え、12時15分。
予定時間を15分オーバーしたけど、ウパチャラは13時から。
ここから20分程で着くからまだ余裕で間に合うと思っていたところへRaditha先生から電話が。
「Lotusya今どこ?ウパチャラもう始まりそう。」

えーーーー!!!

どうなってるの!?
いつもののんびりゆっくりバリタイムはいずこへ・・・
とにかくあわてて会場に向かう。

ここに来てバイクのガソリンはENPTYのEを大きくはみ出しており、いつエンストしてもおかしくないような状態。(これは自業自得だけど、余裕でガソリン入れて出発する時間があると思ってたんですもん。)
これでエンストしてたどり着けなかったらもう完璧だな~なんて、バイクに乗りながら笑いが出てきてしまうほど精神的にはかなり無防備な状態になっていた私。
これは何の試練なの!?、昨日のお祈りでトゥリサンディアを9回から3回に減らしたから!?神様がお怒りなの!?ごめんなさいーなんてことが頭の中でグルグルしながら、バイクはエンストすることなく何とかウパチャラ会場に到着。
神様ありがとう


で、待ち構えていたRaditha先生に連れられてそそくさと会場へ。
到着してみたら、バリヒンドゥー独特の何ともいえない清清しい雰囲気に包まれており、それまであったハプニングのことも一気に忘れたんですけどね。


本当に、本当に色んな意味で疲れ果てた1日でした




※だらだら長々とすみません。
私の中でかなりの修羅場だったのでついどこかへ吐き出したくなってしまいました。
こんなくだらない長文に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。



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Wayang Cenk Blonk鑑賞

2015年 09月26日 13:02 (土)

Wayang Lemahでの演奏の前夜、ウパチャラのあるお宅の前の道路を締め切って、今バリで最も人気のあるWayang Cenk Blonk(ワヤン・チェンブロン)の公演が行われた。

Wayang Cenk Blonkとは、タバナンのグループでワヤンはヤシ油の灯火を使わずライトを使用。照明もキラキラで電撃リストゥリックな新しく生みだされたワヤン。使用される音楽も通常のGender Wayangではなく、Semar Pegulingan(+女性の唄)となり、流行最先端のワヤンなのだ。
途中、このグループの名前の由来ともなっているCenkさんとNang Eblonkさんの駆け引きがそれはそれは面白いらしく、数年前からバリで大ブームを起こしている。


ちょうど前日の夜はRaditha先生との最終稽古があったので、稽古帰りにちょっと寄ってみることにした。(渡バリ中のNさんも誘って)

路上で行われるので、この日Jl.Nusa Indahの北側はお昼から通行止め。
警察やPecarangと呼ばれる村の自警団の人が迂回路を案内している。
一般の家庭が人気ワヤングループを招いて、道路閉鎖・・・
すごいな・・・
日本では考えられないことだけど、バリでは何でもあり。

道路わきでは焼きとうもろこしや子供のおもちゃの簡易屋台まで来ていて、周辺はお祭りムード。日本の縁日に似た雰囲気で心が和む。

舞台裏の様子をちらっと覗き見して、もうそろそろかな~ということで場所取り。
巨大スクリーンの前には20~30人位が座って場所取りをしている。
スピーカーから割れんばかりの音と共にワヤンが始まったのは夜の9時半頃。
グンデルワヤンではなくスマルプグリンガンの伴奏なので、何だか不思議な感じ。
共に女性の唄声が聞こえてきて、なんだかおとぎの国にいるかのような錯覚を起こす。
ヤシ油の灯火ではないので、スクリーンは均一に光が照らされおり、やがてカヨナン(宇宙樹)が舞いだした。(とても大きなスクリーンなので、ヤシ油ではきっと端々まで光が届かないのだろう)
しなやかに舞うカヨナン。
美しい。

続いてワヤン達の一斉お披露目。
音楽に合わせてワヤンが揺れており、不思議な感覚になる。(どうやっているんだろう?)
ワヤン達のお披露目も終わり、突如バリの割れ門?のようなものが登場。
と、突然いろんな色のフラッシュがピカピカとたかれる。
おぉ、これが電撃ワヤン。
きっと子供はこういうの好きだろうなぁ。

そしてストーリーが始まった。
ストーリーは次の日に演奏で参加したワヤン・ルマと同じもの。
ビマが亡くなって天界に行く話。(と後で気付いた)

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1時間程観て、私はお先に退出。(次の日朝から仕事だし、午後から演奏だし)
バリ人には大うけのCenkさんとEblonkさんの掛け合いも、バリ語だから分からないし。

開始前は20~30人程度の観客だったのが、私が帰る時には何百人となっており、帰るのも一苦労
さすがワヤン・チェンブロン、凄い人気。
今のこのご時世でワヤンでこれだけの人を集められるのは、このワヤン・チェンブロンのみ。(だと思う)
昔は普通のワヤン・クリッでもこんな感じだったんだろうなぁ。
私はやっぱり古典的なヤシ油を使ったWayang malamの方が好きで、電撃ワヤンはちょっといまいち心に響いてこなかった。
通常のWayang malamがこれだけの観客を集める日はもうこないのかな、と思うと時代の流れとはいえ、何だか少し寂しくなってしまった。



*****


この日の様子をちょっとご紹介。



美しいカヨナンの舞



衝撃的な電撃ワヤンの様子





初めてのWayang Lemahでの演奏!!

2015年 09月23日 18:20 (水)

いよいよワヤン演奏の当日。

この日は13時からウパチャラと聞いていたので、12時45分位に会場に着いたら他の演奏者は既に全員スタンバイ済み。
私が一番最後の到着だった。
ひえーバリタイムはどこへやら~、と思いながらあわててワヤンの準備をしているやぐらへと向かう。

やぐらがあるのは、バレと呼ばれる儀式用の東屋の隣。
その周りをウパチャラの参加者がずらーっと囲んでいてめちゃくちゃ目立つ。
さらに神聖な儀式で演奏されるスロンディン(鉄のガムラン)や、トペンダンスの伴奏の為のゴン・クビャールのチームもずらり。
これは・・・
めっちゃめちゃ緊張するんですけど!!


今回のウパチャラは、Raditha先生の親戚のおじさま(BAPOの従兄弟だったかな?)が半年前にお亡くなりになられて、Ngaben(火葬式)後の魂を浄化する為の儀式。
この儀式をすることによって魂は浄化され、天界に上りLeluhur(ご先祖様)として聖なる存在になる。
とても大切な儀式。


まずはスロンディンチームの演奏が始まる。
スロンディンはバリ先住民の住むトゥガナンという村に伝統的に伝わる鉄のガムラン(殆どのガムランは青銅で出来ている)で、とても澄んだ音が特徴的。
大好きな楽器なので演奏に耳を傾けたいけど、緊張で心の余裕なし。
続いてゴン・クビャールも演奏を始める。
ガーーーーン!!!という激しい曲ではなく、前列にトロンポンという楽器を使ったLelambatanと呼ばれる古典的な曲目。
こちらも心地よく耳に響く。
と、そこに見知った顔が。
クンダンを叩いているのは、あのグンデルめちゃうまおじさまではないか。

前日、緊張しまくっていた私にRaditha先生は
「大丈夫、ワヤンのことを知らない人が聴けば、多少間違えていたって分からないから。」
と緊張をほぐす為に言っていたが、もしかしてここにはワヤンのことを知っている人が大勢いるのでは・・・?
スニマン(芸術家)だらけのRaditha先生の親戚。
ゴン・クビャールチームは全員ワヤンを知っているだろうし、スロンディンチームだって・・・
と、さらに緊張が高まってしまった。
神様の為に演奏するのだから、人間を意識していてもしょうがないと心の中ではそう言い聞かせるのだが、上手くいかない。
ここでRaditha先生が、高まった私の緊張をよそに「じゃあそろそろ」と目で合図を送りパングルを握った。
意を決してパングルを握る。

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やばい、手が震えている。
と思ったと同時に演奏が始まった。
30数年間生きてきて、緊張で手が震える経験は初めて。
普段のウパチャラでの演奏とは桁外れの緊張。
そんな震えた手で何とか必死についていく。
しかも、私達が演奏を始めたとたんに2チームとも演奏を止めてしまい、グンデルの音だけが響いている。
(な、なんでー


手は汗だくでパングルがつるつるすべり、飛んでいきそうになる。
それだけは避けたいと、パングルを必死に握る。
曲は何度も練習を重ねたSekar Gendot Kayumas。
「大丈夫、落ち着け、落ち着け。」
と心の中で必死に唱えるが上手くいかない。

緊張が収まったのは、その後続くPemungkahでダランのE君がチュパラを鳴らした後。
それまで演奏を止めていたゴン・クビャールチームが演奏を再開してから。
そこでやっと肩の力が抜け、普段の感じが戻ってきた。
心配していたカヨナン舞の部では、ゴン・クビャールの音が重なっているのもあって若干心の余裕ができ、何とかカヨナンに合わせながら演奏。
Pemungkahが無事終わった時点で、緊張から解き放たれてRaditha先生と共に笑顔。

あぁ、何とか一番の山は乗り切った。

続くPengrumrum、Tulang Lindung、Alas Arum、Penyacah Parwa、Pengalangakaraは、もちろん所々間違えてはいるけど、精神的には落ち着いて演奏できた。

ここからがワヤン演奏の一番難しいところ。
登場人物や場面に合わせて、その都度何種類もあるAngkatanから最適なものを選んで演奏していく。
演奏がいつ始まってもいいようにパングルを握ってスタンバイしておく。

この日のストーリーはパンダワ兄弟の2番目、強さの象徴であるビマが亡くなって地獄を通りながら天国へ行く話し。(だとワヤンを演じ終わった後にRaditha先生から聞いた。)
亡くなった方の魂が上手く天界に導かれるように、ストーリーはウパチャラに合わせてある。

母、クンティとビマが話をしているところへ、プナサル(従者)のトゥアレンとムルダが参戦。
曲が入るタイミングは、ダランさんのカーンというチュパラの音で分かるのだが、何の曲を選択するのかは分からない。
なので、私はダランさんよりも相方のRaditha先生の手元に集中。
AngkatanもPart-1とPart-3を組み合わせたりと変則的。
練習よりもはるかに早く終了したりして止めどころが分からない。
その度に、「ダランを見て。ワヤンはもう止まっている。」
とRaditha先生に言われるのだけど、ダランさんを見ている余裕なんてこれっぽっちもない。

結局、Angkatanはボロボロ・・・
ワヤンを見ながら耳は相方の音を探す。
これは今後の課題だなー。

その後は、Sembahyang(お祈り)をして、いよいよダランさんによる聖水作りが始まる。
ワヤンの中でもっとも重要な場面。
ワヤンを演じたのはこの為といっても過言ではない。
演目を終え、聖なる力を宿したワヤンを使い聖水を作っていく。

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この籠の中のお供え物は全て聖水を作る為のもの

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聖水を作るダランE君

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聖水作りに使用されるワヤン達


聖水を作る時に使われるワヤンは、カヨナン、アチンティア、シワ神、トゥアレンの4種類。
これらのワヤンの持ち手の下の部分を浸して聖水を作っていく。
このワヤンの後の聖水作りはダランの特権領域。
バリヒンドゥーの最高僧であるプダンダでも行うことは出来ない。
最高に神聖な時間。
曲はSudamala。
聖水作りを見守りながらゆっくり演奏していく。

これにてワヤンの全てが終了。

初めてのワヤン演奏は・・・というと、
パングルが飛んでいってしまうとか、手が止まってしまうとか大きな失敗はなかったものの、もちろん納得のいくものではまだない。
でも、いままでのウパチャラでの演奏とは比べ物にならないくらいの爽快感。
参加できて本当によかった。
こんな素晴らしい機会を与えてくれたRaditha先生を初めとするバリの人々、全てに感謝である。

ようやくスタート地点にたどり着いた。
次はいつになるかは分からないけど、それまでに更に腕を磨いて、いつかは満足した演奏が出来るようになろう、と心に誓う。




違いの分かる犬!?

2015年 09月21日 16:52 (月)

我が家にはグンデルの音の違いの分かる犬がいる。
彼女は我が家に貰われてきた時からずっとグンデルワヤンの音を聴き続けているので、曲の終わりを見極めて私にある要求をしにくる、スーパードッグなのである・・・




というのは冗談で、私が練習している時は私の横か膝の上に座っていて、曲が途切れると同時に仰向けになりお腹をなでて欲しいとねだる、ただの甘えん坊犬です。



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こちら我が家の愛犬、チワワのノニィ。
現在体重2kgだけど、練習中ずっと膝の上(胡坐の上)に乗ってられると微妙に重い・・・
練習中は私にまったくかまってもらえない事はもう分かっているので、曲が途切れるたびに「なでて~」とお腹を見せてくる。
なので練習は中断されまくり
困った犬なのだ。


*****


と、グンデルにむりやりこじつけた、ただのペット自慢でした~
小学生の頃から夢見ていた、チワワを飼うという夢がまさかバリで叶うとは思っても見ませんでした


リクエストは受けていないけど、勝手に写真はっていきます(笑)

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Terima Kasih~
お付き合いありがとうございました



今日の練習

2015年 09月19日 17:24 (土)

前回で取りあえずのワヤンの曲がそろったので、残り2回の稽古はひたすら合わせるのみ!!

といってもオープニング曲Sekar GendotからPemungkah、つなぎの曲、Pengrumrum、Tulang Lindung、Alas Arum、Penyacah Parwa、Bebaturanまで通すとそれだけでも30分以上はかかる。
更に、まだいまいち上手く合わせられない数々のAngkatanを合わせる。
これはもう超ウルトラ・イントロ・ドン!の世界なので、必死でRaditha先生の手元を凝視し、7種類のAngkatanからとっさに選ぶ。
横で演じているダランさんを見ている余裕はこれっぽっちもない・・・
ひたすら合わせて慣れるしかない。
当日、キドゥンやら他のガムランやらで大賑わいな中、Raditha先生の音がはたして聞き取れるのか・・不安。

この後は、カヨナンが舞った後にAlas Arumに入るタイミングや、ストーリーの中盤でカヨナンが舞ってその後デレムのテーマソングに入るタイミングなどを合わせる。
最後はMenutup Wayang、Sudamala。

本番のつもりで一通り通したので、どっと疲れが出る。

これだけで1時間半くらい経っていて、ここでRaditha先生が
「近所で親戚の法事があるからちょっと顔出してくるね。ここで練習しててもいいし、帰ってもいいよ。」
とのことだったので、家での練習はいつでも出来るので本番で使用するグンデルに少しでも慣れておきたかったので、残って一人で練習することに。

最初から一通り通して、さすがに指が疲れてきたなぁ、そろそろ帰ろうかなぁ、と思っていたらRaditha先生が戻ってきた。
「親戚の家、誰もいなかった。さ、最初から練習しよう。」

と、また最初から合わせる。
さすがに立て続けで3クールは結構厳しく、右手の人差し指の皮が剥けてきてヒリヒリする。

もう何回剥けたか分からない右手の人差し指(中指側)。
今回、Pemungkahからワヤンの曲を練習し始めて、普通の曲ではあまり使わない手技が多かったのできっと何回も皮がむけるだろうなぁ、と思っていたけどずっと剥けずにいた。
芯ができて硬くなってきて、これはいよいよグンデル仕様の指になってきたかな!?
なんて密かに喜んでいたのだけど、ここに来て久しぶりに指の皮が剥けた。
まだもうちょっと道は続くみたい。


で、指痛いから練習終わろうかな・・・なんて思っていたら、Raditha先生が
「あー、忘れてた。」

え、何?
また新しい曲!?

なんてドキドキしてたら、1冊の薄い冊子を持ってきた。

「Penyacah Parwaの後に続く曲の名前だけど、Bebaturanじゃなかった。ゴメン、ゴメン。ここに書いてあるから見てみて。」

その冊子を見てみると、Alas Arum、Penyacah Parwaとあり、Pengalang Ratu、Pengalang Penasarと曲の名前の後になにやら説明書きが書かれている。
さらにめくると、Kunti、Werdah、Twalenといった名前と共に台詞が。
ダランさんのお稽古本だ!!

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「Bebaturanと教えた曲の1章と2章を合わせたものがPengalang Ratu。王様達が唄う場面ね。で、3章(と4章も?)がPengalang Penasarと言ってプナサル(従者)が唄う曲。で、その後がSenduk Samitaといって、曲はなしで皆が話し合う場面。最後はPengalang Penasarで〆。Alas Arumからここまではどんなストーリーであっても大体一緒。」

そうだったのかー。
じゃあ、Pengalang RatuとPengalang Senasarを合わせたこの曲の名前は?

「忘れたー。なんせ教わったのが子供の頃だから、名前ははっきり覚えてない。」

そうか。
ま、いっか。

で、稽古本をぱらぱら見てみると、この本のストーリーは「Pakem Kunti Yadnya」と呼ばれるデウィ・クンティのお話。
(古代カウィ語とバリ語で書かれているのでストーリーは全然分からない)
クンティやクリスナ、ビマなどが話す言葉は古代カウィ語。
プナサル(従者)のトゥアレンは、クンティなどの登場人物と話す時はカウィ語(敬意を表す為)、息子のムルダと話す時に初めてバリ語となる。
そこで息子のムルダが、「お父さん、どうしてそんなことになってるの?」と振りを入れることで、トゥアレンが「それはね・・・という訳なんだよ」と今までカウィ語で話されていたことのあらましを息子にバリ語で語る。
それによって観客もストーリーが分かるという仕組み。
てっきりトゥアレンは登場人物がカウィ語で話しているのをその場で訳していくのだと思っていたんだけど、こういう仕組みだったのか。
どうりで善側も悪側もプナサルは2人ずついる訳だ。


この貴重な稽古本、お借りしてコピーさせて貰うことにした。
インドネシアはコピー天国。
本を1冊持っていっても、綺麗に製本してくれるサービスまである。
これくらいの薄い冊子ならその場で製本可能。

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↑こんな感じ。


久しぶりに、以前バリ語を習っていた時の教科書を引っ張り出して、トゥアレンとムルダの会話でも訳してみようかな・・・




スリン体験レッスン

2015年 09月17日 12:35 (木)

前回のWayang Malamクシマン編、のあの長~~~い3時間の待ち時間の間のお話。


7時からワヤンだ~と、7時前にはRaditha先生のお家に着きワクワクしていた私。
結局、クシマン村の人達がグンデルを取りに来る10時までの3時間の間、まぁただひたすらボーっと待ってるのもあれなんで、Raditha先生とグンデルを叩いたり、話をしたりしながら待ってたんだけど、それでも時間があり余っていた。

これはいいチャンスと思い、前回PKBで観たワヤンのスリンの素晴らしさを熱弁。
「いつか絶対習ってみたい!!」
と話しているうちに、じゃ試しに練習してみる?という流れに。

やったー

初めて触るバリの縦笛、スリン。
試しに吹いてみるが、思っていたよりも音が出ない。
意外と難しいんだな~。

笛の穴は全部で5つ。
リコーダーのように指先でしっかりと塞ぐのではなく、指は軽く伸ばした状態で軽く穴を押さえる。
このスリン1本でペログ音階にもスレンドロ音階にも対応可能。
軽くて持ち運びも簡単だし、何て素晴らしい楽器

まずは、グンデルランバットのペログ音階に合わせて、基本の音を吹いてみる。
ペログ音階が耳に馴染んでいない私は、まずここで苦戦
(グンデルワヤンはスレンドロ音階。)
それが何とか吹けるようになってきたら、Raditha先生に、
「循環呼吸って知ってる?」
と聞かれた。

循環呼吸??
初耳だなー。

「じゃ、まず見てて。」
とほっぺたをポコポコさせながら1音を拭き始めるRaditha先生。
「ピロ~~~~~~~~♪」

ん?
いつまで経っても音が途切れることがない。

え?
息継ぎは!?

「これが循環呼吸。ようは吐きながら吸う。」

は?
吐きながら吸う・・・?
意味が分からないんですけど。

「まずはほっぺたに息をためて、それを少しずつ吐き出している間に鼻で息を吸う。」

そ、そんなことが可能なの・・・?
説明を受けてやってみたけど、出来ない~

帰ってからネットで調べてみたところによると、

• 息を吐いている状態で頬を膨らませ、その部分に空気を蓄える。
• 膨らんだ頬を元に戻す力を用いて、中の空気を押し出す。
• 押し出している時間を利用し、鼻で空気を肺に取り入れる。
• 喉奥の弁を切り替え、肺から頬に空気を移す。
(by wikipedia)

なんだとか。
実用レベルまでには数ヶ月から数年の期間を要する、ともあり
これはスリンを甘く見すぎてた・・・
てっきりリコーダーの様に簡単に音が出せるものだとばかり思ってた。

Raditha先生は中学3年生の時に思い立って独学でスリンを練習し始めて、この循環呼吸が出来るようになったのは高校3年生の時なんだとか。
ガムランに合わせるスリンの曲は全て循環呼吸ありきで作られているみたいで、正に基本中の基本。
これが出来ないと一流のスリン吹きとは認められない。
これは先が長そう・・・

その前に、
「ペログ音階の曲何か知ってる?」
と聞かれ、
「1曲も知らない・・・。」
(私はグンデルワヤン以外の楽器を習ったことがない)
「う~ん、スレンドロ音階に合わせる曲も沢山あるけど、まずは合わせやすいペログの曲からがいいと思う。」
とRaditha先生。

ということは、スリンを習うとしたら、まずはグンデルワヤンをある程度出来るようになってから、その後習う予定のグンデルランバットでペログ音階の曲を習って、その後だな。
グンデルランバットと同時にガンサや他の楽器も一緒に習う予定でいるので、恐ろしく先は長いな~。
でもそれだけ習うことが尽きないというのは、嬉しいこと。
まずは、自宅でストローと水の入ったコップを使って循環呼吸の練習からだな。
あと、腹筋も鍛えなきゃかな~。

そのうちスリンも買って、ちょっとづつ循環呼吸の練習をしよう。
楽しみ~



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今日の練習曲【Angkatanその6、7+Pemutup Wayang】

2015年 09月15日 17:26 (火)

この日は日曜日だけど、もうワヤンまで稽古できる日が殆どないので朝から練習。
(日曜日は家族の日としているので、普段は練習しない。)

前回Bebaturanを習ってから中2日しかなかったけど、どうしてもこの日Bubaturanを合わせたかったので、かつてない程この2日間は集中して練習したおかげあってか、何とかBubaturanはクリア。(ところどころまだあやふやだけど・・・)


Pemungkahから一通り合わせてみる。
普段は飛ばすPengrumrumもTulang Lindungも久しぶりに合わせてスピードを確認。
いつも家での練習では一通り全部弾いてみるけど、こうして合わせてみるとところどころ手がついていかなかったりする。
(相方の音に集中を持っていくため、自分の音探しへの集中力が減る)
毎回、初めから通す時は本番のつもりで演奏するけど、今のままではまだ不十分。
残り10日、家での練習をひたすら頑張らなければ。


で、これ以上新しく習うことなく取りあえずはワヤンに何とか参加出来る曲がそろったと思っていたら、
「Angkatanもう1種類追加しとこうか。」
と急遽追加。
はい、もうここまで来たら仰せのままに。

6番目に習ったAngkatanは、Raksasaが出てくる時に使う曲。
左手はその他のAngkatanと一緒なんだけど、右手のフレーズが変わるだけで左手がとたんに出来なくなる。
右手と左手の切り離しがしっかり出来ていたら、右手にどんなフレーズがこようと左手は常に一定のリズムを保てるはずだ!といつも言われるんだけど、そんな高度な技はまだ身についていない。
(時にTulang Lindungの単音のリズムですら乱れることがあるのに)


これで終わりかー、と思ったら、「Angkatan、もう1つ追加ね。」と。
7番目のAngkatanは、悪役が戦いに負けて一目散に去っていく場面のもの。
まためちゃくちゃになって呆れられる・・・

このままでは本番のAngkatanの部分かなりやばいな~、と凹んでいたら、
「まぁ、Angkatanのところは殆ど音が聞こえないだろうから、何とかなるよ」
とRaditha先生。

どういうこと??
「同時進行でトペンダンス(仮面舞踊)、キドゥン(バリの長唄のようなもの)、バリス(男性の戦いの踊り)があるからね。ワヤン・ルマはその中でも最初に演じられるから最初のPemungkahはバッチリきめなきゃだけど、途中からトペンの音楽が始まるだろうし、キドゥンも始まるだろうから音なんて誰も聞こえないよ。」

そうだったのかー。
ちょっと気が楽になった。
もちろんちゃんと出来るに越したことはないんだけど、絶対間違えられない!!という過度のプレッシャーからは逃れられそう。


「あー、あと忘れてた。最後の〆はこの曲ね。」
ともう1曲追加。
(曲というか30秒くらいの短いフレーズだけど)

てっきり最後の曲はSudamalaだと思っていたけど、Sudamalaはワヤンの後にダランさんが聖水を作る際の曲で、ワヤンが終わりましたよー、という〆の曲はまた別にあるんだとか。
最後にカヨナンを真ん中に突き刺して、〆の曲を始める。


これで取りあえずは曲は全てそろった・・・かな?



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*****



ワヤンでの演奏が決まってから体調管理にはいつも以上に気をつけていたのに、
ここに来てちょっと体調を崩してしまった・・・
(子供が保育園に行くようになって、次から次へと風邪を貰ってくるので家のなかはウイルスでいっぱい)
のどがめちゃくちゃ痛くて頭がガンガン。
病院に行くほどではないので、日本から持ってきている葛根湯と、バリの生薬で作られたJAMU Tolak Anging(体を温めてくれる↓)と、プロポリス(インドネシア産)のトリプルコンボで回復を待つ。

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これがTolak Anging

本番までに直りますように~







ワヤンのご紹介

2015年 09月14日 18:31 (月)

前回、練習の前に前から聞きたかったことをRaditha先生に聞いてみた。
それは、ワヤンの名前。
実は私、ワヤンの名前を殆ど知らない。

マハバラタのストーリーも殆ど知らない。
バラタ家のパンダワ一族(善)とコラワ一族(悪)が対立して色々戦ったりする、って事くらいしか知らない。
ただでさえバリ語が分からず物語の筋をつかむことも出来ないのに、さらにワヤンの名前も分からずでは、闇の中を手探りで歩いているようなもの。
せめて今誰が登場しているのかだけでも知っておきたい。

と思い、この日はまずワヤンのお勉強。
と言ってもダランさんのお家に行ってワヤンをみせて貰いながら説明を受ける、と言うわけにはいかないので、以前私が撮影した写真を見ながらまず名前を確認してみる。
なので、ワヤンの種類はごく一部。

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こちらは以前、Dinas Kebudayaanに行った時に撮ったワヤンの写真。

パンダワ一族(善側)のワヤン達。
右から、

1.Yudistira(Darmawangsa:バリでの呼び名)→パンダワ兄弟の一番上
2.Drupadi
3.Laksmana→ラマヤナで使用されるワヤン
4.Arjuna(Rejuna:バリ名)→パンダワ兄弟3番目
5.Gatot Kaca→Bima(パンダワ2番目)の子供
6.Salya:マハバラタで使用される時の名前、Wibisana:ラマヤナでは人物が変わる
7.?
8.Pemurtian(Raksasa Siu)→Siuとはバリ語で1,000という意味。シワ神の怒りの姿?

Raditha先生も全てのワヤンの名前が分かる訳ではない、とのことでところどころあやふや。
しかも、「何でこんな適当に並んでるんだ?」と、メインの登場人物が並んでいるわけではなかった。
(てっきりパンダワ兄弟が順番に並んでいるものだと・・・何で有名なビマじゃなくてビマの子供なんだろ・・・)

なので全然中途半端な感じだが、なんとなくの参考に。
善側のワヤンは、通常演じられる時はスクリーンの左手から登場する。
ダランさんから見ると右側。
なので、覚え方は右手(不浄ではないほうの手)で持つのが善側。

一方、悪側は種類が多すぎて、全然覚えていないとのこと。

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スクリーンの右手から登場する。
一番有名(よく登場する)のが、Duryodana。
その他のワヤンは戦いの時に次々と登場するんだとか。

あとは、大事な役どころ。
古代後をバリ語に訳すプナサル(従者)である
トゥアレンとムルダ(善側:2人は親子)
デレムとサングット(悪側:2人は兄弟)

こちらは写真がないけど、以前Kさんに借りた「バリ島ワヤン夢うつつ」の表紙に載っていたので何となく覚えている。
(興味のある方は、梅田英春先生著の「バリ島ワヤン夢うつつ」を買ってチェックしてみてください。(勝手に宣伝))


まぁ、こうしてまとめてみてもいきなり全てを覚えられるわけではないので、後はワヤンのある時にちょっとづつ覚えていくしかないなー。


******

以下はマハバラタの主な登場人物。(覚書)

Bisma(パンダワ兄弟のおじいさん)
Bharata(パンダワ兄弟のお父さん)
Kunti(パンダワ兄弟のお母さん)→弟がKerisna

バラタとデウィ・クンティの間に生まれたPandu(Pandawa)とDresterata(Kurawa)。
この二家族の争いを描いた物語がマハバラタ物語。(お父さんのバラタの名前から)

パンダワの子供達は5人兄弟。

1.Yudistira→Alas Arumとともに最初に登場
2.Bima→強さの象徴
3.Arjuna→イケメンらしい
4.Nakula→双子
5.Sahadewa→双子

4番目のナクラと5番目のサハデワは双子。
そしてこの5人の共通の!?妻がRaksmana。(いまいち意味が分からない)

一方、コラワ一族は・・・
子供だか仲間だか分からないけど、何と100人位いるらしい。
それは覚えられないわ。
一番有名なのはDuryodana。


まだ何となくぼんやりと輪郭しか見えてこない。(当たり前か)
物語の内容を知りたいけど、バリで日本語で書かれたマハバラタ物語の本はないので、日本に帰ったときに探すしかないかー。
ネットで検索しても限界があるし。
あとはインドネシア語でかかれたものをちまちまと訳していくか・・・
先は長いけど、まぁちょっとづつ。



今日の練習曲【Bebaturan+Angkatanその5】

2015年 09月12日 15:57 (土)

Pemungkahでカヨナンが舞い、ワヤンのお披露目が済んだ後、Alas Arumと共にワヤンのストーリーが始まる。
このAlas Arum の場面でダランさんはグンデルの曲に合わせて唄うのだけど、これに続いて通常はBebaturanと呼ばれる曲でさらに唄いながら物語りは続く。
そのBebaturanをワヤンでの演奏が決まった時点で私はまだ習っておらず、今回はこの曲は使わずにおこうとRaditha先生との話し合いで決まっていた。
(さほど難しくはない曲だけど、第4章まであり手さばきが少々ややこしく、この曲を美しく演奏出来るには少々時間がかかる為、その他のAngkatanなどに集中する予定だった。)

お昼に行われるWayang lemahでは、Bebaturanは省略された形だったり、やらなかったりとダランさんによって違うんだけど、前回ダランのE君と合わせた時に、
「Bebaturanなし?」
と言われてしまった。
そう、E君はWayang lemahであっても必ずBebaturanをLengkap(完全系で)使うタイプのダランさんだったのだ。

プナブ(演奏者)はダランに合わせてなんぼ。
急遽、
「じゃ、Bebaturan練習しよっか。」
ということになった。
内心、「マジですかー!?」と思いながらも、こうなったらもうやるしかない。
ワヤン本番2週間前にしてBebaturanの練習開始。
この日を除いたら、あとRaditha先生と稽古できる日は3日のみ。
気合入れて練習に挑む。

この曲、ダランさんが合わせて唄うので、さほどテンポが速くないというのがネック。
実はコテカンの多い忙しい曲ほど手が覚えやすい。
かなり苦戦しながら第4章まで通す。
この曲を演奏する際の物語の内容は、目上の人にお伺いをたてている場面。
例えば王様にお願い事をしに行ったり、物語によって内容はまちまち。
(バリ語で高僧のプダンダのところにUpacaraの相談をしに行ったりすることをTangkirと言うらしく、この曲はPetangkiranと呼ばれることもあるらしい。スペルは違うかも・・・)
物語を進める上で重要な場面なので、これをプナブの都合で飛ばせというのはちょっと傲慢だな、確かに。

順番は、第1章→第2章→第3章→第4章→休憩はさみ→第3章→ちょっと休憩→〆のフレーズ(覚書です)

第3章はプナサル(従者)、トゥアレンが唄う場面。
大事だ。

全然覚えられなくてあせるけど、残りの日数はこの曲に集中するしかない。
この時点で練習は2時間を越えていたけど、その次はさらに5番目のAngkatanを習う。
前からの約束だったし。

短くて聞いたことのあるフレーズだけど、手は直ぐには馴染んでくれない。
結局この日は3時間の練習。
残り練習日は3日しかないのでこのペースでやるしかない。
Bebaturan、家でひたすら練習しよう。



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ダランとの合同練習

2015年 09月10日 17:50 (木)

この日は、私が張り切って30分早く着いてしまったのと、Raditha先生が30分遅れたのが重なって1時間のフリータイム。
となれば、もうひたすら曲を通すしかないでしょう。
と、練習前のウォーミングアップも兼ねてPemungkahから一通り通す。
自分のグンデル以外での練習はちょっと感覚が変わってくるのでこれもいい練習。
(ワヤンでの演奏はRaditha先生のところのグンデルで演奏するし。)


で、Raditha先生が到着して一緒に練習。
一通り通した後、この日はダランのE君と合わせる約束をしていたので電話してE君を呼び出す。
(E君のお家はすぐ近く)

程なくしてE君がカヨナン(宇宙樹)を持って参上。
前もってダランさんと合同練習が出来るなんて、何て素敵な環境
ありがた過ぎる。

お願いしていたのはカヨナンが舞う場面。

この部分、単独で叩くのでも左手がすべりまくりでまだ全然な感じで、Sangsihと合わせるのも精一杯なのに更にダランさんとも合わせるなんて・・・無理
と、そんなこと言っていてもしょうがないので、必死で合わせる。
チュパラのカン・カン・カンという音に耳をすませ、カヨナンの動きを見ながら止めの部分を叩きながら打ち合わせ。

カヨナンを見ながら=横向きで演奏にて自分の手元は全然見れない

なので、時々どこを叩いているのか分からなくなったりする。
うぅ、難しい・・・

その後は最初から一通り通そう~!となってPemungkahから。
Alas ArumではE君がグンデルに合わせて唄ってくれた!
嬉しすぎる~

ダランさんが唄う場面では、声が響くようにグンデルの音は小さめに。
唄が途切れる場面ではより響きを美しく、などに注意しながら・・・
何て考えながら演奏していたら、カーンというチュパラの音を聞き逃してPunyacah Parwaに上手く入れなかった。
まだまだチュパラの音に対する反応が鈍い。

通常の演奏だと意識は自分の音と相方の音のみに集中していればいいけど、ワヤンでの演奏となるとまず第一はダランの動き、声、チュパラの音に集中が必要。
それに合わせながら、次に相方の音、自分の音といったところか。
私は自分の音を拾うのに意識が集中してしまい、相方の音を拾うのが精一杯。
ダランさんの動きやチュパラの音に集中しようとすると、今度は相方の音を見失う。
そして、ワヤンの演奏には決まり事はない。
このフレーズを何回叩いたら、次~♪とかではなく、常にその場面、場面に合わせてダランさんの合図が一番となる。
む、難しい~

といったことを、たまたま遊びに来ていたバリ在住のNさん(素敵女子)に語っていたところ、Raditha先生が一言。

「でも、ワヤンの演奏面白いでしょ!?」
と。


うん、めちゃくちゃ面白い!!!





頑張ろ。

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